- Drink&Food2022/12/20 13:33
Jミルクが学校給食のない日の牛乳飲用を促進する「土日ミルク」プロジェクトを発足、辻希美さんと田中理恵さんが牛乳の大切さを語る
Jミルクは、給食のない日の子どものカルシウム不足の解決に向け、家庭・学校・地域・業界と連携した新プロジェクト「土日ミルク」を発足した。12月16日に行われたプロジェクト発足記者発表会では、「土日ミルク」プロジェクトを立ち上げた背景や取り組み概要について説明した他、ゲストとしてタレントの辻希美さんと元体操選手の田中理恵さんが登壇し、子どもが毎日牛乳を飲むことの大切さや継続して飲むための工夫などを語ってくれた。
「現在、『給食のある日』は、平均して牛乳の約2割が学校給食用として出荷されている。一方で、学校の休暇期間は牛乳消費量が大きく減少しており、『給食のない日』に牛乳を飲む回数は、昼間では1割以下にまで低下している。そして、給食のない日は、カルシウムや鉄など全体的に栄養が不足していることが調査から明らかになっている」と、学校が休みの日は牛乳を飲まない子どもが多いのだと訴えるのは、Jミルクの内橋政敏専務理事。「そこで今回、給食のない日でも、給食がある日と同じように、子ともたちに進んで楽しく牛乳を飲んでもらうべく、『土日ミルク』プロジェクトを発足した。同プロジェクトは、Jミルクと農林水産省が促進している『牛乳でスマイルプロジェクト』の一環として実施するもので、土日や祝日に家庭で牛乳を飲む習慣をつけるために、さまざまな情報や取り組みを学校・地域などと連携して発信していく」と、「土日ミルク」プロジェクトを発足する背景を説明した。
「プロジェクトの具体的な取り組みとしては、『カルシウム200+をとろう!』をテーマに、カルシウムのことがわかるリーフレットとコップに貼るシールを提供し、家庭での牛乳飲用の習慣化に役立ててもらう。また、12月15日からは、国産のごはん、おもち、野菜・果物、鍋の団体と連携し『ミルク鍋』のSNS投稿キャンペーン『#私のミルク鍋』を開始した。キャンペーンサイトでは、一流料理人とコラボレーションしたメニューのレシピも公開している」とのこと。「さらに、『土日ミルク』を啓発する取り組みとして、同プロジェクトのWEBサイトを公開すると共に、小中学校に啓発ポスターやチラシを配布していく。また、インフルエンサーとの啓発コンテンツの制作や体験型イベントの実施も計画している」と、プロジェクトの具体的なアクションについて紹介した。
続いて、女子栄養大学 栄養学部 教授の上西一弘先生が、「カルシウム摂取と子どもの成長について」と題した講演を行った。「体内のカルシウムは、99%が骨や歯に存在している。カルシウムは、骨を作る働きだけでなく、筋収縮の調節や神経細胞機能の調節、分泌の調節、細胞増殖の調節など、様々な機能を調節する役割も果たしている」と、体内でのカルシウムの働きについて解説。「牛乳200mlには、カルシウムが227mg含まれており、他の食品と比べても効率的にカルシウムを摂取することができる。小中学生の1日当たりカルシウム推奨量は、日本人の食事摂取基準で約650~1000mgとされているが、この約半分を学校給食で摂取している。そのため、学校給食のない日には、カルシウム摂取量が大きく減少してしまう」と、学校給食の牛乳はカルシウムの重要な供給源になっているのだと強調した。「また、牛乳を飲むと太ると考え、牛乳を避ける学生も多いが、その認識は誤っている。女子栄養大学が高校3年生女子を対象に実施した調査によると、牛乳摂取量100ml未満の群と、100~200mlの群を比較しても、体脂肪率に大きな差はみられなかった」と、牛乳を飲んでも体脂肪が増える心配はなく、給食がない日もある日も、家庭で牛乳を飲んでほしいと訴えた。
ここで、ゲストとしてタレントの辻希美さんと元体操選手の田中理恵さんが登場。上西先生も交えてトークセッションが行われた。4人の子どもを持つ辻さんは、「私の子どもたちはみんな牛乳が大好きで、毎日水のように飲んでいる。そのため、1回の買い物で牛乳パックを6本買って冷蔵庫にストックしているが、2日もするとなくなってしまう」と、子どもの水分補給はほとんどが牛乳なのだとか。田中さんは、「私の子どもはまだ5歳なので、牛乳が大好きという感じにはなっていないが、健康のために毎日飲んでもらえるように努力している。私自身は体操一家で育ったので、小さい頃から朝・昼・夜と当たり前のように牛乳を飲んでいた」と、自身の経験を踏まえて、子どもにも毎日牛乳を飲ませていると話していた。これを聞いた上西先生は、「家の冷蔵庫の中に、常に牛乳があることが大切。子どもがいつでも牛乳を飲めるような環境にしておくと、自然と牛乳を飲む習慣がついていくと思う」と、冷蔵庫には必ず牛乳を入れておいてほしいと述べていた。
田中さんは先日、第2子妊娠を発表し、現在妊娠5ヵ月になるとのこと。そこで、上西先生に、妊娠期の牛乳摂取のポイントについて教えてもらった。「妊娠すると赤ちゃんにカルシウムを取られてしまうので、少なくとも1日に650mgのカルシウムを摂ることが必要になる。牛乳だけで摂ると3本分になるが、牛乳1本とその他の食品でカルシウムをとるようにしてほしい。また、冷たい牛乳を飲むとお腹が下ることがあるので、少し温めたり、料理に使ったり、たまにはヨーグルトを食べるなどして、乳製品と仲良くなることが大切。赤ちゃんが生まれる直前には、さらに多くのカルシウムを必要とするので、しっかり摂るようにしてほしい」とアドバイスしてくれた。田中さんは、「現役時代を思い出して、今まで以上に牛乳や乳製品を多くとるようにしていきたい」と、生まれてくる子どものためにカルシウム不足にならないよう気をつけたいと話していた。
牛乳を継続して飲み続けるための工夫について聞くと、辻さんは、「実は私自身は、牛乳はあまり得意なほうではないが、最近は牛乳をたっぷり入れたカフェオレを毎朝飲んでいる。また、料理に牛乳を使って、子どもと一緒に私自身もカルシウムを摂るようにしている」と、他の食材と牛乳をうまく組み合わせていると教えてくれた。田中さんは、「今の時期は寒いので、温かいものを体に取り入れたいという思いから、かぼちゃスープに牛乳を入れて飲むことが多い。私が小さい頃は、兄妹でおやつの時間に牛乳とじゃこを一緒に食べていた。カルシウム満点で、食べ合わせも意外に美味しかった」と、体操一家ならではのエピソードも披露してくれた。
さて、「土日ミルク」プロジェクトでは、「カルシウム200+をとろう!」リーフレットの中で、牛乳と組み合わせて味の変化を楽しめるトッピングメニューを紹介している。そこで今回、辻さんと田中さんには、メニューの中から「ゴクゴク飲める!!ヨーグルトミルク」を試飲してもらった。田中さんは、「後味がサッパリしていて、牛乳をそのまま飲むのが苦手な人でも美味しく飲めると思う。砂糖の量を調節すると自分好みのアレンジも楽しめる」と絶賛。辻さんも、「サッパリとした飲むヨーグルトという感じ。牛乳に比べてヨーグルトの味わいのほうが強く、とても飲みやすい」と笑顔を見せていた。
最後に田中さんは、「牛乳は身体全体を強くしてくれる素晴らしい飲み物だと思う。子どもはもちろん大人にも、毎日牛乳を飲む環境づくりとその習慣が広がっていくことを願っている」とコメント。辻さんは、「牛乳が苦手な人でも、トッピングメニューを参考にアレンジすれば、美味しく飲めるようになると感じた。また、これからの寒い季節にはミルク鍋がピッタリなので、『#私のミルク鍋』キャンペーンにもどんどん投稿してほしい」と、「土日ミルク」プロジェクトを通じて、毎日の食事に美味しく牛乳を取り入れてほしいと話していた。
Jミルク=https://www.j-milk.jp/
「土日ミルク」プロジェクト特設サイト=https://donichi-milk.jp/