江崎グリコ、基幹システム障害に伴うチルド食品（冷蔵品）の出荷停止期間を延長

江崎グリコは、4月3日に切り替えた基幹システムの障害によって現在出荷業務を停止している同社のチルド食品（冷蔵品）およびキリンビバレッジから同社が販売を受託しているチルド商品につき、5月中旬の出荷再開を目指して復旧作業を続けていた。その後、システム障害に関する問題の特定は進んだものの、その解消に時間を要しており、商品の安定供給に向け万全を期すため、今回、出荷停止期間の延長を決定した。

同社では、消費者への継続的な価値創出を可能にするバリューチェーン構築と経営の迅速な意思決定を目的に、調達・生産・物流・ファイナンスなどの情報を統合する基幹システムを構築し、4月3日、そのシステムへの全面的な移行を実施した。しかし、基幹システムを切り替えた際に発生したシステム障害によって、全国の物流センターでの出荷業務に遅滞が生じ、同社のチルド食品およびキリンビバレッジから販売を受託しているチルド商品（「トロピカーナ 100％ まるごと果実感シリーズ」「トロピカーナ エッセンシャルズシリーズ」「無添加野菜シリーズ」などの紙パック商品）で一部の取引先に遅配や欠配が発生していた。

それらの解消に向け、4月14日からチルド食品の出荷業務を一時的に停止し、4月18日に一部を再開したが、物流センターでの出荷に関するデータの不整合等が発生したほか、想定を超える受注品目数に対し処理が間に合わず、4月19日から再度出荷を停止している。なお、常温（菓子、食品、ベビーフーズ、スポーツフーズ）と冷凍（アイス）のカテゴリにおける商品は出荷を継続している。

今後の見通しについては、出荷停止をしている同社のチルド食品およびキリンビバレッジから販売を受託しているチルド商品について、5月中旬の出荷再開を目指していた。しかし、問題解消に向けての作業に時間を要しており、今回、出荷停止期間の延長を決定した。現時点での出荷再開時期は未確定だが、システム障害の問題は特定できており、商品の安定的な供給に向け全力で改修作業を進めている。出荷再開の目途が立ち次第、改めて案内するという。

江崎グリコ＝https://www.glico.com/jp