- Drink&Food2024/08/20 20:33
キンレイ、「お水がいらない」シリーズの累計販売数が2億食を突破、新商品「お水がいらない あんかけうどん」を発売
キンレイの冷凍具付きうどん・ラーメン売上No.1(インテージSRI+ 冷凍具付きうどん・ラーメン推計販売規模金額(2023年4月~2024年3月)から)ブランドである「お水がいらない」シリーズは2010年の発売から、累計販売数2億食(同社出荷実績から)を突破した。今回、同シリーズ新商品「お水がいらない あんかけうどん」を8月20日に、全国の量販店の冷凍コーナー・公式オンラインショップで順次発売する。発売日前日の8月19日には、同社 東京本部 キッチン&ラボにおいて、新商品「お水がいらない あんかけうどん」について発表した他、今年発売した「お水がいらない 天下一品」および「ソース焼そば」「うま塩焼そば」についても紹介した。
「当初の冷凍鍋焼きうどんは、つゆの中に麺と具を一緒にした状態で冷凍していたため、ガスコンロで煮込むと麺がのびたような食感となっていた。このため、小麦粉の配合や面の太さなどを変えながら試作を繰り返すも、冷凍後に加熱すると麺のコシが消えてしまっていた」と、キンレイ 営業本部 企画部PRチーム マネージャーの若生直浩氏。
「そんな時、試作で作ったあまったつゆを小分けして冷凍保存していたものに、冷凍麺と具を乗せて加熱したところ、コシのある状態に仕上げることができた。この偶然から、凍結スープの上に麺・具材を重ねてさらに凍結させる『二段凍結三層構造』によって、スープをお湯で割る手間もなく、お鍋で温めるだけの手軽さが特長の『お水がいらない』シリーズが誕生した」と、同社を代表する「お水がいらない」シリーズが生まれた秘話について語る。
「今回新商品として『あんかけうどん』を発売する。全国的にあんかけ料理は、寒さの厳しい地域を中心に発展している傾向がみられる。諸説あるが、中国から京都に持ち込まれた禅寺料理や黄檗料理が北前船などを通じて東北に広まっていき、各地で郷土料理として定着していったと考えられている」と、あんかけ料理の歴史について紹介する。「底冷えする京都では、あんかけが重宝されており、仕出し文化の中で“温かいものを温かいまま食べてもらう”というおもてなしの心が育んだ西日本の文化と推察される。『あんかけうどん』は、つくったそのままを楽しんでもらう理念を体現するメニューとなっている」と、様々な想いを込めた商品になっていると話していた。
「あんかけうどんは、外食でも人気メニューとなっているものの家庭では、片栗粉を入れるタイミングや加熱時間がわからないという声が聞かれる。さらに、ダマになってしまったり、思ったような粘度にならないといった不満を持つ人も少なくない」と、手間がかかり、上手くできないという悩みがあんかけ料理には存在すると訴える。「新商品『あんかけうどん』では、三層構造によって、簡単に味のブレなく程よいとろみを実現した」と、粉末を溶かす手間もなく、火にかけて混ぜるだけで、程よいとろみが生まれ、味もブレずに、麺も崩れない商品に仕上がったと胸を張る。「だしについても、最後のひと口まで飽きずに食べられるように、京都の料亭でも好んで使われるシビ節とサバ節に香りを高めるべく追い鰹をした。これによって、香り高く、すっきりとした上品な味わいに仕上がった。また塩分を控えめにしたため、最後まで味わってもらえるようになっている」とのこと。「また、食欲をそそられる黄金色のだしにするべく、丸大豆原料の本醸造うすくち醤油を選定。とろみは具材の色みを邪魔しない透明感になるよう調整した」と、だしにもこだわっていると強調していた。
「麺には北海道産『きたほなみ』100%の1等紛を使用。『きたほなみ』は粉の白さときめ細やかさが特長で麺にすると色味が良く、食感に優れている。この特性を活かしてモチモチした食感を実現した。また、鍋焼きよりも1段階細い麺とした。あんと食べることを意識し、あんが程よく麺にまとわりつく太さとなっている」と、モチモチ食感の麺に仕上げたと述べていた。「具材は、花形の五目しんじょや玉子焼、九条ねぎなど、彩り豊かな5種の具材と国産生姜を盛り付けた」と、彩りを意識した具材になっていると教えてくれた。
「発売から2ヵ月で100万食を突破した『お水がいらない 天下一品』は、『こってり』というキーワードをポイントに、スープの濃厚さやとろみにこだわった。鶏白湯スープのざらつき、オイルの乳化感、全体のバランスなど一口食べて“天下一品のこってり”と感じてもらえるような味わいに仕上げている」と、スープの特長について言及。「麺は、こってりスープと絡みのよい麺に仕上がるよう、数種の小麦粉をブレンドした。コシが残る、細ストレート麺に仕上げている。具材は、チャーシュー、メンマ、九条ネギと、監修店に倣い、定番の具材を盛り付けている」と、天下一品監修のラーメンになっていると説明した。
「お水がいらない」シリーズは、2010年の発売から、今年3月までに累計販売数2億食を突破し、専門店さながらの味を手軽に家庭で楽しめるキンレイの人気シリーズ商品。凍結スープの上に麺・具材を重ねてさらに凍結させる「二段凍結三層構造(1975年に同社の冷凍技術によって実用新案を登録)」によって、ストレートスープを丸ごと凍結させているため、お湯で割る手間もなく、お鍋で温めるだけの手軽さが特長の冷凍調理麺となっている。
次に、「ソース焼そば」「うま塩焼そば」について紹介した。「日本人の食生活に広く浸透している焼きそばは、チルドタイプやカップタイプが多く、冷凍対応はチルドタイプの1/4の市場でしかない。しかも、冷凍焼きそばでは、定番味のソースや塩の割合が小さく、あんかけなどの中華系の商品が全体の7割を占める」と、焼きそば市場について解説する。「そこで当社では、簡便調理によるチルド麺との差別化を図りながらも、食材を集めて作ったり、外食するようにも安く、ドライでは難しい具材感、冷凍麺だからこその美味しさにこだわった商品を上市した」と、レンジで温めるだけの調理で、手ごろな価格を実現した、本格感のある美味しさの商品を発売したと紹介する。
「今回、冷凍麺の良さを生かし、専門店を意識したもっちり太麺で勝負することにした」と、お店の焼きそばを目指して開発したという。「ソース焼きそばでは、鉄鍋で炒めたキャベツ、玉ねぎ、人参、国産豚肉を盛り付けた。魚粉を加えることで深みのある味わいに仕上げている。うま塩焼きそばは、鉄鍋で香ばしく炒めたキャベツ、玉ねぎ、人参、もやし、ニラ、きくらげと国産豚肉を盛り付けた。ニンニクと黒胡椒が効いたパンチのある味わいとなっている」と、具材のこだわりについて解説。「ソース味は、特長の異なる3種類のソースをブレンドし、適度な甘みとコク、スパイシー感のある複合的な味わいになっている。うま塩味は、天塩と黒胡椒を効かせた、キレのある味わいと、具材に加えたにんにくと相まってクセになる美味しさを実現した」と、焼きそばならではのクセになる味わいを追求したのだと教えてくれた。
[小売価格]オープン価格
[発売日]
お水がいらない あんかけうどん:8月20日(火)
お水がいらない 天下一品:発売中
ソース焼そば:発売中
うま塩焼そば:発売中