- Drink&Food2024/09/30 20:01
カバ原産地呼称統制委員会、「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」とコラボした暗闇の中でCAVAを楽しむ「CAVA in the Dark」を開催
カバ原産地呼称統制委員会D.O.CAVAは、伝統製法でつくられる洗練されたスペインのスパークリングワイン「CAVA」の魅力を啓発するプロモーションを世界で実施している。日本でも2021年から毎年「CAVA DICOVERY WEEK」等のプロモーションを開催。今年は、味覚と嗅覚、聴覚、触覚を使ってCAVAのすばらしさを知ってもらう、独創的で特別なプレス体験会「CAVA in the Dark」を9月27日に実施した。
「CAVA(カバ)」とは、スペインの4つの生産地において、「伝統製法」に則り、ベースワインを瓶内で二次発酵させてつくられる高品質のスパークリングワイン。ワインは少なくとも9ヵ月間、同じボトル内で酵母に触れた状態で、二次発酵させなければらないという。カバは、白またはロゼとなる。
カバ原産地呼称統制委員会の役割としては、ワインの生産、加工、品質維持を指導・監視・管理したり、カバ原産地呼称のブランドを保証したりしている。またカバをプロモートし、国際市場における存在感を高めたり、カバ原産地呼称を制度的・法律的に保護している。
2023年のデータによると、カバの生産者数は200で、ベースワイン生産者は145となる。農場は6088に達し、その面積は380万8700ヘクタールになるという。ぶどうの量は21億3800万キロに達し、販売本数は2022年に比べて1.09%とほぼ横ばいを示した。販売量の内訳を見てみると、2022年に比べて、非オーガニックは-1.65%であったのに対し、オーガニックが+24.60%、ロゼは+3.30%だった。カバは、32%がスペイン国内で消費され、39%がEU内に輸出、その他29%はEU外へ輸出されているという。
カバ原産地呼称統制委員会によって許可されている赤ぶどうの品種は、「モナストレル」「ピノ・ノワール」「トレパット」「ガルナッチャ・ティンタ」の4種となる。白ぶどうにおいては、「マカベオ」「チャレロ」「パレリャーダ」「シャルドネ」「スビラット・パレント」または「マルバシア」となる。カバは、伝統製法による高品質のスパークリングワインで、瓶内で二次発酵させたベースワインを寝かせてつくる。多くのスパークリングワインとの違いは、その製造方法にあるとされている。
カバの産地は、ペネデスのぶどう栽培地域、具体的にはカバの中心地として知られるサン・サドゥルニ・ダノイアとその周辺となる。しかし、歴史的背景から、その他の地域でもカバはつくられているとのこと。D.O.カバ特定の地域は、コムタッツ・デ・バルセロナ、バリェ・デル・エブロ、ビニェドス・デ・アルメンドラレッホ、レケナの4つになる。
カバのカテゴリは、瓶内での最低熟成期間(月数)で明確に区分されている。カバ・デ・グアルダ(最低9ヵ月間)、カバ・デ・グアルダ・スペリオール(18ヵ月以上の「レセルバ」、30ヵ月以上の「グラン・レセルバ」)、36ヵ月以上熟成させる最高等級のカバ・デ・パラヘ・カリフィカードに分類される。カバ・デ・パラヘ・カリフィカードは、その名が示すように(「パラへ」とはスペイン語で「場所」を意味する)、特定の唯一の生産物で、ぶどう畑や所有物は、その特殊な特性(場所とテロワール)のために他のものとは異なる。カバ・デ・パラヘ・カリフィカードは、高品質と独自性の代名詞。繊細で非常に特別な製品であり、独自の個性を持っているという。さらに、インテグラル生産者スタンプで、ぶどうの圧搾から醸造の全工程を自社で行うD.O.CAVAのワイナリーを簡単に識別することができる。
品質においては、従来の熟成で得られる品質の保証に加えて、カバ・グアルダ、およびカバ・デ・グアルダ・スペリオールのカテゴリの導入で、より厳しい分類が追加されたとのこと。また、ドサージュやリキュール・デクスペディションは、カバの特徴の決め手で、この割合でカバのスタイルとシュルまでが決まる(もっと辛い(補糖なし)ブルット・ナトゥーレから甘口のドゥルセ)。カバに多様性をもたらし、美食やペアリングを楽しむ可能性を広げてくれる中間的なスタイル(エクストラ・ブルット、ブルット、エクストラ・セコ、セコ、セミ・セイコ)もある。
そして、カバの特徴を知ることで、良いペアリングを実現できるとのこと。ペアリングとは、風味、アロマ、テクスチャーを通じて、カバとそれに合う料理が完璧なハーモニーを奏でること。ガス、酸味の保持、フレッシュさ、テクスチャー、特徴的なアロマのおかげで、カバは最も万能なワインのひとつであり、美食のお供として最大の可能性を秘めているという。
そんなカバの魅力を啓発するべく、今回のプレス体験会では、真っ暗闇のエンターテイメントとして知られている「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」とコラボレーションし、完全に光を遮断した“純度100%の暗闇”の中でCAVAを楽しんだ。
「CAVA」はスペイン語で洞窟を意味し、スパークリングワインCAVAの名称は、洞窟のような地下貯蔵庫の静かな場所で、瓶内で二次発酵し完成することに由来する。暗い洞窟から、さらに深い暗闇の中で、味覚、嗅覚、聴覚、触覚などの感覚を研ぎ澄ませた環境に身をおき、5銘柄のCAVA本来の味を堪能した。また、各CAVAとマリアージュするピンチョスは、スペイン人シェフ、ジョゼップ・バラオナ氏がオリジナルで用意したものを提供。今までにないまったく新しい体験を提供してくれた。
また、カバ原産地呼称統制委員会は、CAVAの啓発キャンペーン「CAVA DISCOVERY WEEK(カバ ディスカバリーウィーク)」を、10月4日から10月31日まで、代官山・恵比寿エリアを代表する「いっさい喝采」「幸せ三昧」「恵比寿CRAFT」「Ata」の4店舗で開催する。週ごと各店での開催で美食とCAVAのペアリングメニューを1ヵ月間にわたり、毎週楽しむことができる企画となっている。
「CAVA DISCOVERY WEEK」は日本で今年4度目の開催となるが、今年は初めて、代官山・恵比寿エリアで開催する。ミシュランガイド2024掲載店を含む、このエリアを代表する4店舗とタッグを組み、1週間ごとに各店舗で、CAVAの持つ秀逸した多様性に注目したCAVA特別ペアリングメニューを提供する。開催期間中は、スペインの8ワイナリーから、熟成期間の長いスペリオールクラスを中心に、8銘柄が参加し、特別ペアリングメニューは2銘柄のCAVAが料理に合わせてグラスで順に提供される。CAVAは和・洋を問わず、どのような料理とも非常に相性がよく、料理を一段と引き立てる。特に和食とよく合うため、今回もCAVAと一流店の料理とのマリアージュを心ゆくまで楽しんでもらいたい考え。
「CAVA DISCOVERY WEEK」は、原産地、土地、持続可能性への厳格なコミットメントをもって生産されている伝統製法による高品質のCAVAを、より多くの人に美食とともに楽しんでもらい、CAVAの美味しさや料理とのペアリングの無限の可能性を知ってもらうためのイベント。カバ原産地呼称統制委員会では、今後も日本におけるCAVAを盛り上げていくとしている。
さら、10月3日から10月6日まで、同じ代官山エリアのT-SITEで、CAVAのオリジナル映像を鑑賞しながら、CAVAをテイスティングする「CAVA DISCOVERY THEATRE」を開催する。
[「CAVA DISCOVERY WEEK」開催概要]
日程:10月4日(金)~10月31日(木)
主催:カバ原産地呼称統制委員会
運営:カバ原産地呼称統制委員会、日本代表エージェント 新東通信
※開催時間は店舗の営業時間に準じる。予約の際は、各店舗の予約サイトや電話で直接店舗に申込み、「CAVA(カバ)ディスカバリーウィークの予約です」と伝えてほしいとのこと
参加店舗
・「いっさい喝采」(日本料理)(東京都渋谷区猿楽町2-5 佐藤エステートビル3号館 B1F)
・「幸せ三昧」(日本料理)(東京都渋谷区東4-8-1 1F)
・「恵比寿CRAFT」(日本料理)(東京都渋谷区恵比寿1-18-5 アルカサルビル1F)
・「Ata」(フランス料理)(東京都渋谷区猿楽町2-5 1)
カバ原産地呼称統制委員会D.O.CAVA=https://www.cava.wine/jp/
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