サッポロ、2025年サッポロビール事業方針、独自の「個性」「物語」「資産」を強みとするマーケティングで“情質価値”創造に挑戦

サッポロビールは、経営ビジョンである「誰かの、いちばん星であれ」のもと、未来のビール市場をカイタクし、市場の活性化に貢献していく。

2024年は、酒税税率改正の影響もあり、ビールカテゴリーが伸長した1年だった。また、消費や価値観の多様化が進み、嗜好品としての「お酒」の在り方についても引き続き変化が生じている。

ビールカテゴリーは、ビールに対する「憧れ」の創出をテーマに掲げ、日本のビール市場活性化に取り組み、売上は前年比107％となった。

「サッポロ生ビール黒ラベル」と「ヱビスビール」が前年の年間売上超えを達成した。また「サッポロラガービール」瓶が前年比121％と大幅に伸長し、北海道限定ビール「サッポロ クラシック」は過去最高売上（全容器計）を達成した。

RTD（RTD：Ready to Drinkの略。栓を開けてそのまま飲める低アルコール飲料（ノンアルコールも含む））カテゴリーは、既存ブランドの強化とアルコールの有無にとらわれない新しい「お酒」を積極的に提案し、売上は前年比107％となった。

主要ブランドである「サッポロ 濃いめ」「サッポロ 男梅サワー」ブランドが好調に推移するとともに、「新・定番食中酒」をテーマにした新商品「サッポロ 濃い搾りレモンサワー ノンアルコール」の発売を通じてさらなる市場活性化を図った。カテゴリー全体で4年連続の前年超えを達成し、サッポロ史上最高売上を更新した。

2025年の事業方針では、国内の飲酒人口は減少傾向にある中で、“ビール無関心層”の人口は4850万人と推計される。

同社は「日本のビールの魅力を、さらに進化させる！」をテーマに市場活性化を牽引し、同社独自の「個性」・「物語」・「資産」をさらに強みに変えるマーケティングによって、次世代ビールユーザーのカイタクを目指す考え。

2025年のマーケティング戦略として、嗜好品であるビールの魅力をさらに進化させていくため、“情質価値”の創造に挑戦する。“情質価値”とは、感情の質を高め人生を豊かにすることを意味している。

ブランドの姿勢を表現する広告を通じて消費者の共感・共鳴・共創を創出し、体験の場を通じて偶発的な出会いと新たな気づきを醸成する。

また、消費者との直接的なコミュニケーションがとれる新しい場をオンラインに構築し、体験を通した顧客価値探索の共創マーケティングを展開する。

“情質価値”を創造するマーケティングを通じて、約200万人の新規顧客拡大を狙う。

ビールカテゴリの黒ラベルブランドでは、「丸くなるな、☆星になれ。」をテーマに“憧れ・共感”を醸成する。また、リアル体験イベント「THE PERFECT 黒ラベル WAGON」の全国開催や、東京・銀座に構える「サッポロ生ビール黒ラベル」のフラッグシップビヤバー「サッポロ生ビール黒ラベル THE BAR」のリニューアルを通じ、“情質価値”を創造する。

ヱビスブランドでは、「たのしんでるから、世界は変えられる。」をテーマに、“共鳴・共創”を生み出す。また、ヱビスのブランド体験拠点「YEBISU BREWERY TOKYO」において「たのしんでるから、世界は変えられる。」を体現するブランド共鳴者と新たなアクションを共創する。第一弾は世界的漫画家の荒木飛呂彦氏とのコラボレーションを実施する。

サッポロラガービール、サッポロ クラシック、サッポロ SORACHI1984では、同社独自の「個性」・「物語」・「資産」を有する個性豊かなビールブランドにもより一層の磨きをかけるマーケティングを展開する。

RTDカテゴリのサッポロサワー 氷彩1984ブランドでは、2月18日に、繁盛店で長年愛されてきた知る人ぞ知るサワー「サッポロサワー 氷彩1984」のRTD・RTS（Ready to Serve の略。氷やソーダなどで割るだけで楽しめるお酒）商品を新発売する。ビールマーケティングで培った独自性を強みに変え、新たな価値を提案していく。

また、サッポロビールは“いいビール”づくりを追求するなかで、バリューチェーンを支える様々なパートナーとともに「環境との調和」「社会との共栄」を図り、サステナビリティ経営を推進する。具体的には環境負荷を低減する原材料開発や配送への取り組み、適正飲酒の啓発など、事業活動を通じて人々と地域社会のWell－beingに貢献する。

サッポロビール＝https://www.sapporobeer.jp