TPCマーケティングリサーチ、完全栄養食の摂取実態とニーズについて調査、健康を意識して完全栄養食を摂取している人は3.4%

TPCマーケティングリサーチは、「完全栄養食の摂取実態とニーズ」について調査を実施、その結果を発表した。9万人を対象とした事前調査では、現在、健康を意識して完全栄養食を摂取している人は3.4%だった。

今回、完全栄養食の摂取実態を探るべく、「現在、健康を意識して完全栄養食を月に1回以上摂取している20~60代の男女1030人」を対象にアンケート調査を行った。

9万人を対象とした事前調査では、現在、健康を意識して完全栄養食を摂取している人は3.4%となった。性年齢層別にみると、男性若年層(20代・30代)が8.4%で最も多かった。同調査では、現在完全栄養食の15ブランドをいずれか摂取している人を調査対象とし、現在摂取率が最も高かったのは「BASE BREAD」で55.6%、次いで「完全メシ」(49.1%)、「inゼリー 完全栄養」(37.4%)となった。

生活習慣や栄養に対する意識をみると、完全栄養食ユーザーは、一般的な健康食品ユーザーとは特徴が異なることがわかった。まず、食生活をみると、完全栄養食ユーザーは揚げ物や菓子などのジャンクフードを好む傾向がある一方、「水をよく飲む」「よく噛んで食べる」など、健康のために食事面で取り組んでいることも一般的な健康食品ユーザーに比べて多い傾向がみられた。次に、栄養に対する意識を比較すると、完全栄養食ユーザーは、「これさえ食べていれば大丈夫というものが欲しい」「自分に最適な食事を提案してほしい」というニーズが高いことが明らかとなった。

完全栄養食に対する摂取前から摂取後の印象をみると、「価格が高い」「本当に完全な栄養が摂れるのか心配」などのネガティブなイメージは、摂取後において低くなっているのに対して、「おいしい」「効率的」「栄養が豊富」などのポジティブなイメージは摂取後において高くなっていることから、摂取前から摂取後で完全栄養食の印象が良い方向に変化していることがわかった。

カテゴリのスイッチ状況では、加工食品と健康食品のスイッチ状況を比較した結果、カップ麺や菓子などの加工食品から完全栄養食へのスイッチが特に多かった。しかし、スイッチ理由が両者で異なっており、加工食品は「完全栄養食の方がなんとなく健康的に感じるから」、健康食品は「他の食品では補えない栄養素を完全栄養食で補うことができるから」が上位に挙がっている。また、商品選択時の重視点と購入後の満足点をみると、重視点に対して満足点は全体的に低かった。にも拘わらず、今後の継続意向は高い。この背景には、完全栄養食ユーザーはジャンクフードなどの加工食品を元々好んでおり、どうせ食べるなら健康に良いものを摂りたいと考えていることに加えて、元々の完全栄養食に対する期待値が低いので継続意向には影響がなく、むしろちょっとした満足点がプラスに働くため、今後の継続意向につながっていると考えられる。

同調査では完全栄養食を摂取している20~60代男女の食・生活習慣、完全栄養食の摂取実態、完全栄養食に対する考え方、商品評価、今後の摂取意向などを調査。性別、年齢層別に加えて、「充実志向タイプ」「筋肉志向タイプ」「予防志向タイプ」「バランス志向タイプ」「手軽志向タイプ」「食改善志向タイプ」「時短志向タイプ」「効率志向タイプ」の8つのクラスターでも分析し、完全栄養食の摂取における消費者のニーズを明らかにしている。

[調査概要]
調査対象者:現在、健康を意識して完全栄養食を摂取している20~60代の男女1030人
調査実査日:2024年10月11日~16日

TPCマーケティングリサーチ=https://www.tpc-cop.co.jp


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