- Drink&Food2025/01/18 11:00
味の素、光文社「VERY」との共同企画で子育て家庭の食スタイルの課題解決をテーマに開発した「クノール すうぷもっちー」を発売
味の素は、光文社「VERY」との共同企画として、子育て家庭における食スタイルの課題解決をテーマに開発した新製品、習い事ごはん「クノール すうぷもっちー」を1月16日から、本格的に販売を開始した。販売開始日に行われた発表会では、近年、共働き世帯の増加や子どもの放課後の塾・習い事市場活性化によって、子育て家庭の食生活が変化していることを受けて、「VERY」と共同で「子育て家庭における子どもの習い事と食スタイルに関する調査」および子育て家庭へのヒアリングを実施した結果、小学生のいる家庭では、食事の回数が、一日3食から、学校帰宅から夕飯まで、特に習い事の前に+1食を食べる「一日4食」で考える時代へシフトしていることや、子どもの習い事前の食事は“手軽でひと手間かけて栄養も摂れる食事を用意したい”というニーズが浮き彫りになったことから、新たに開発した「クノール すうぷもっちー」について、概要などを説明した。また、VERYモデルの笹川友里さん、VERY編集長の羽城麻子氏、管理栄養士の塚本万智氏をゲストに、子育て家庭のライフスタイルや食生活に関するトークセッションも行った。
味の素 食品事業本部 マーケティングデザインセンター D2C事業部 開発マーケティンググループ 谷田泉氏は、「新製品を開発するという目的からのスタートではなく、生活者の現状や課題を発見することからスタート。昨年2月から子どもを持つファミリー層をターゲットに現状と課題の研究に着手した」と、プロジェクトの背景について説明する。「なぜ、子どもを持つファミリー層に着目したのかについては、共通したライフスタイルや悩みを持っている可能性が高いと考え、この現状と課題を研究するパートナーとして『VERY』と協業することにした」と、ターゲットの現在地を知るインサイトホルダーとして「VERY」と協業することにしたと述べる。
「まず、『VERY』読者への調査を実施。ターゲット家庭での食事がどのように行われているかをヒアリングした。次に仮説構築を行うべく、調査を踏まえて、家庭における課題点を発掘し、課題解決の仮説を構築した。さらに、新製品プロトタイプを開発。仮説に基づいた新製品のコンセプトを検討した。そして、新製品のプロトタイプを用いて、『VERY』読者家庭で実際に使用してもらうモニター調査を行った」と、共創プロセスを解説。「ヒアリング調査では、様々なタイプの家庭へ、普段の食事についてインタビューを行った。食事の実態を洗いだし、ママたちの悩みを掘り下げた。その結果、一日4食5食が当たり前で、習い事、共働きなどで、一日4食。そのうち1食は“子どもだけの1食”がある。子どもには栄養を取ってほしいと望んでいる。しかし親が食べてほしいと望んでも、子どもに受け入れてもらえないと体内に入らないから栄養にならない。一日のうちどこかで母親をしたいと考えており、目指している母親像が高い--といったことがわかった」と、これまで見えてこなかった現状や重要なインサイトを抽出できたと語る。
「調査から、親子ともに忙しい中、ステレオタイプな理想のママ像に縛られており、子どもに栄養も取ってほしいが、食べてくれるもので妥協するしかない現状もみられた。つまり、現状に対して自信を持っているわけではなく、最低限なんとか毎日を延命している感覚であることを気付かされた」とのこと。「そこで、一日4食5食が当たり前になってきており、なかでも子どもだけの1食についての悩みが深いことがわかった。また、栄養を重視したいが手軽さとの両立が難しく、理想と現実にギャップを抱えていた。そして、子どもの心身の成長をサポートし、ママの罪悪感も軽くしてくれるパートナーが求められていることも明らかとなった」と、仮説を構築。「この仮説に基づきプロトタイプを開発。『VERY』読者に試食してもらい、評価を得ることにした」と、試食だけでなく、実際に作ってもらい、調理の簡便さも体感してもらった。
「共創プロセスで得られた仮説をベースに定量調査を実施。その結果、子どもの習い事がある日の一日の食事回数は4回以上が76.2%だった」と、一日3食ではなく、一日4食が一般的になっているとのこと。「小学生は一日4食時代が到来しており、3食では収まらない、新たな食の機会が生じていると考えた」と、食習慣が変化しているのだと力説する。「新たな食の機会について、61.1%の小学生が習い事の前に食事をとっていることが明らかとなった」と、習い事の前に“習い事ごはん”を食べているのだという。「習い事ごはんは、89.3%が家で食べていると回答した」とのこと。「また、65.5%が子ども一人で食事をさせていることもわかった。子ども一人で食べているため、お菓子が80.9%、パンが30.0%、おにぎりが29.3%となった」と、習い事ごはんにフィットする食事があまりない状況であるのだと指摘する。「習い事のある日の食事には“腹持ち”と“手軽さ”が重要と回答。“温かい食事”は諦めているとの意見もみられた」と、こうした現状に対して、お菓子ではなく、腹持ちがよく、手軽で、温かい食事を与えたいと考えている親が多いのだと説明する。
「こうした意見に応えるべく、習い事ごはん『クノール すうぷもっちー』を新たに開発した」とのこと。「『すうぷもっちー』は、温かいスープとおもちで腹持ちがいい点が特長になっている。また、電子レンジで簡単に、手軽に調理ができる。そして、お菓子や菓子パンに比べて低カロリーな点もポイントといえる」と、「すうぷもっちー」の特長について紹介。
「スープは、国内契約農場で採れて3日以内の国産新鮮たまごを使用した、ふんわりたまごのスープとなっている。フリーズドライ製法なので、他の乾燥方法と比べて、味や食感、栄養価が落ちにくい」と、味にもこだわっている。「作り方は、容器に水とスープ・もちを入れ、電子レンジで加熱するだけ。火や熱湯を使わないので、子ども一人で作ることができる」と、簡単・手軽で、安心・安全な商品なのだと教えてくれた。
「忙しい中でも、クリック一つでおうちまで届けてくれるECチャネルで購入できる。大人の間食シーンにもおすすめな『もちダブル6食』も同時発売中となっている」と、販売チャネルについて言及した。
この後、VERYモデルの笹川友里さん、VERY編集長の羽城麻子氏、管理栄養士の塚本万智氏と谷田氏によるトークセッションが行われた。谷田氏は「VERY」と協業するに至った経緯について、「固定概念にとらわれない人が増えてきた。メーカーである当社は直接、生活者の声を深く聞くことができないため、これをサポートしてもらうべく『VERY』にプロジェクトに参加してもらうことになった」と語る。
羽城氏は、「共働きが増え、夕食を食べる時間も遅くなりがちになっている。そのため、学校が終わってから夕食までの時間が長くなっており、このことに悩んでいる家庭も少なくない。この悩みに応えられる何かを今回、味の素と探求し、新商品『すうぷもっちー』を開発した」と、生活習慣の変化による悩みを解決するべく、共同で商品開発を行ったのだと述べていた。
昨今の夕食の時間が遅くなりがちな傾向について、栄養面から塚本氏は、「夕食をとってから就寝までの時間が短いため、朝食を食べないという人も増えている。こうした人は、たんぱく質やミネラルを夕食でとれていないケースが多いと思われる」と、カロリーをしっかり摂取できていても、必要な栄養素が不足していると、栄養が偏り、身体に様々な影響を及ぼしてしまうと解説する。
羽城氏は、「子どもを習い事に通わせている家庭では、夕食時間も8時半すぎになってしまう。その後のお風呂や歯みがきなどの時間も後ろ倒しとなり、睡眠時間が減らされてしまう」と、習い事によって子どもたちの生活習慣に乱れが生じているのだと警鐘を鳴らす。塚本氏は、「習い事の前に食べ過ぎてしまうと眠くなり、食べていないと集中力が散漫になってしまう。どういうものを食べさせるかも重要になってくる」と、習い事前に食べるものも大切になってくるとのこと。「習い事前はエネルギーになる炭水化物を摂取するようにする。糖分は眠くなって気分もゆらいでしまうので避けたい」と、塚本氏がアドバイス。
この意見に頷いていた笹本さんは、「食事前に甘いものを与えると夜眠れなくなってしまう」と、子育て中の自身の悩みについて語ってくれた。「習い事の後は、寝ている間に修復作用が発揮される魚や豆腐などを摂取するようにしてほしい」と、笹本氏は語っていた。
「習い事前に食べる食事“習い事ごはん”向けに今回『すうぷもっちー』を開発した」と谷田氏。「おもちとたまごスープなので、カロリーも低く、腹持ちもよい。また、レンジでチンするだけの簡単調理になっているので、子どもだけで作れてしまう」と、「すうぷもっちー」について紹介した。「すうぷもっちー」について笹本さんは、「スープとおもちの商品であることが伝わるとてもキャッチーなネーミングだと思った」と、子どもも“もっちー”と覚えやすい商品名であると絶賛。「スープをお湯で作らない点も斬新」と、笹本さんがいうと、谷田氏は、「お湯を注がずにつくるスープは、当社では初となる」と、ありそうでなかった商品なのだと教えてくれた。
この後、「すうぷもっちー」を、笹本さん、羽城氏、塚本氏に試食してもらった。試食後、「すうぷもっちー」の味わいを絶賛。羽城氏は、「レンジだけで調理したとは思えない味わい」というと、塚本氏は、「温かいので、安心感がある。また、ゆっくり食べてもらえるので満腹感も得られる」と話す。笹本さんは、「ごま油で炒めたわかめを入れると、大人も満足の味わいに変身する」と、アレンジして楽しんでほしいと話していた。
習い事ごはん「クノール すうぷもっちー」は、“フリーズドライスープ×お餅”という、ありそうでなかった新しいアイデアで誕生したヘルシーで栄養バランスの良い、習い事に行く前にぴったりなごはん。温かいスープとお餅の組み合わせは腹持ちが良く、必要なエネルギーをしっかりチャージ。一食あたり117kcalとあんぱんやクリームパンなどの菓子パンやドーナツなどと比較しても低カロリーながら、炭水化物も摂取でき、毎日忙しい子育て家庭の+1食として適している。また、電子レンジのみで完成する手軽さは、子どもも自分で簡単に調理でき、ママやパパの負担も軽減する。
[小売価格]オープン価格
[発売日]1月16日(木)