- Drink&Food2025/01/29 12:27
明治、蕨市・戸田市・蕨戸田衛生センター組合・サントリーグループと「ボトル to ボトル」水平リサイクルへの取り組みを開始

明治は、明治ホールディングスとともに、蕨市、戸田市、蕨戸田衛生センター組合、サントリーグループと、使用済みペットボトルを回収し新たなペットボトルに生まれ変わらせる、「ボトルtoボトル」水平リサイクル(使用済み製品を原料として用いて同一種類の製品につくりかえるリサイクルのこと)に関わる連携を、4月1日から開始する。
連携に先立って同社と明治ホールディングスは、1月27日に、蕨市、戸田市、蕨戸田衛生センター組合、サントリーグループと、「ボトルtoボトル」水平リサイクルに関する協定を締結した。
蕨戸田衛生センター組合へ集められた使用済みペットボトルを、同社とサントリーグループのペットボトル容器として再生・使用することで、産官民の三位一体となったスキームにて「ボトルtoボトル」水平リサイクルを実現する。
同社はこれまで、一部の工場製造品において、リサイクルPET樹脂を使用したペットボトル容器へ切り替えを行うなど、石油由来原料プラスチックの新規使用量の削減に取り組んできた。「ボトル to ボトル」水平リサイクルの取り組みは同社では初となるが、今後も同取り組みを推進し、石油由来原料プラスチックの新規使用量の削減によって貢献していく。
日本におけるペットボトルのリサイクル率は、85.0%と高い水準にあるが、ペットボトルからペットボトルへ水平リサイクルされているのは、33.7%に留まっている(「PETボトルリサイクル推進協議会 年次報告書 2024年度版」から)。ペットボトルがペットボトル以外にリサイクルされてしまうと、使用された後、焼却されてしまったり、リサイクルされても多くの場合、数回でリサイクルの輪がとぎれてしまったりする。ペットボトルの水平リサイクルの割合を増やしていくことは、新たな化石由来原料の使用量を減らし、循環型社会の実現に貢献できる活動と考え、同取り組みの実施に至った。
同社では、循環型社会の実現に向け、「明治グループサステナビリティ2026ビジョン」の下、プラスチック資源循環に対する取り組みを強化(プラスチック削減における新たな目標を策定)している。ペットボトルに使用する樹脂については、リサイクル素材の使用比率を2025年までに70%以上、2030年までに100%とすることを目指している。
サントリーグループでは、「人と自然と響きあい、豊かな生活文化を創造し、『人間の生命(いのち)の輝き』をめざす。」を目的に掲げ、創業以来、持続可能な社会の実現を目指してきた。ペットボトルに関しても2030年までに「100%サステナブル化」することを目標としている。蕨戸田衛生センター組合は、蕨市と戸田市から排出される一般廃棄物を処理するため、1959年の設立以来、快適で衛生的な市民の生活を維持するべく、今日まで運営されてきた。今後も、よりよい環境を次の世代に繋ぐために、周辺地域に配慮した安全で安定的な廃棄物の処理はもとより、6つの運営方針(ダイオキシン削減対策、焼却量の減量化、リサイクルの促進、リサイクルの啓発、環境保護の体制づくり、開かれた運営)を定め、循環型社会の構築に資する施設となるよう取り組んでいる。
今回、「産官民が三位一体となって、リサイクル適性が高いペットボトルの水平リサイクルの割合を増やし、循環型社会の実現に貢献する」という思いが一致し、協定の締結に至った。
明治=https://www.meiji.co.jp
明治ホールディングス=https://www.meiji.com
蕨市=https://www.city.warabi.saitama.jp
戸田市=https://www.city.toda.saitama.jp
蕨戸田衛生センター組合=http://www.warabitoda-e-c.or.jp
サントリー=https://www.suntory.co.jp