- Drink&Food2025/01/30 22:53
カカクコム、レストラン検索・予約サービス「食べログ」でユーザーの投票による「The Tabelog Award 2025」を発表
カカクコムが運営するレストラン検索・予約サービス「食べログ」は1月29日、ユーザーの投票によって、日本が誇る「おいしい」お店を選出する「The Tabelog Award 2025(食べログアワード 2025)」を発表した。同日に行われた「The Tabelog Award 2025」授賞式では、「Gold」「Silver」「Bronze」の各賞、部門賞として「Best New Entry」「Best Regional Restaurants」、そして「Chefs' Gold(ノミネート店の料理人からの投票によって決定)」のお店を表彰した。
「The Tabelog Award」は、「おいしいを、讃えよう。」をキャッチコピーに、食べログユーザーによる評価をもとにした独自の年間レストランアワード。対象期間にきわめて高い評価を獲得したお店がノミネートされ、ユーザーによる投票で「Gold」「Silver」「Bronze」の各賞、部門賞として「Best New Entry」「Best Regional Restaurants」、そして「Chefs’Gold」が決定した。
授賞式では、俳優の石黒賢さん、アナウンサーの笹川友里さんが司会を務め、各賞の受賞店を発表した。発表に先駆けて、カカクコム 上級執行役員 食べログカンパニー長 鴻池拓氏は、「日本の食文化に貢献している料理人を讃えたいとの思いから『The Tabelog Award』を開催。四季や技術、伝統を守りながらも海外のエッセンス等を取り入れながら、感動を届けてくれているお店を未来に継承していくべく、毎年受賞店を讃えている」と、アワードの主旨について紹介。
「日本の食文化は海外でも評価が高く、訪日外国人は日本の食を求めて訪れるケースも少なくない。国内外の人々に優れたレストランや料理人を知ってもらいたいと考えている」と、国内外に広く日本の食の素晴らしさを伝えたいのだと訴える。「アワードを機に、お店同士がさらに刺激しあい、切磋琢磨していくことで、さらなる日本の食の発展につながっていくと考えている」と、日本の食を担う人々が一堂に集うまたとない機会であるとも話していた。
そして、2025年受賞店を発表し、受賞店が表彰された。まず、今年最も飛躍した初ノミネート店を表彰するBest New Entry(ベストニューエントリー)が発表された。今年は、10店舗が受賞。来場した7人の料理人がステージに上がった。京都の日本料理「徳ㇵ本也」松本進也氏は、「多くの人から選んでもらえたことが励みになる。1年間消費者に喜んでもらいたい思いで料理を作り続けてきた」と受賞の喜びを語った。東京都の寿司店「鮨 めい乃」幸後綿衣氏は、「このような賞を受賞できたのは親方、消費者、漁師のおかげ。厳しくも甘やかして育ててくれたことに感謝している」と思いを語ってくれた。
どんなに時間をかけてでも食べに訪れる価値があるお店に贈られる「Best Regional Restaurants」は、都市部以外のエリアにあるお店から8店舗を選出。受賞した日本料理の「出羽屋」佐藤治樹氏は、「天然の食材を使っている。これを支えている人々に感謝したい」と喜びの声を伝えていた。
料理人が選ぶ「Chefs' Gold」は、この国のどこにあったとしても生涯通い続けたいお店13店舗が受賞した。会場では「Chefs' Gold」受賞店舗のシェフに向けて、将来シェフを目指す学生からの質問が紹介された。挫折しそうになった時、どう乗り越えたのかという質問に対し、東京都の寿司「鮨 あらい」新井祐一氏は、「この歳になっても凹むことはある。それでもプラス思考でいることで乗り越えることができる。また、日々の努力と、精神力を鍛えることも大切」とアドバイスしていた。新しいメニューを考案する際のインスピレーションはどこから得ているかという質問には、東京都の中国料理「茶禅華」川田智也氏が回答した。「料理人は素材があって生産者がいて消費者がいて成り立っている。1週間の中で今できる最高のパフォーマンスは何かということを常に考えている。そうやって消費者のことを思う瞬間にインスピレーションが湧いてくる」と答えていた。料理人になるうえで、若いころにやっておけばよかったと思うことは何かという質問について、大阪府の日本料理「本湖月」穴見秀生氏は、「日本料理をやっているので、お茶の稽古をもう少し真面目にやっていれば良かった」と笑顔を見せる。「また、美術館に行くとか、生産者に会いに行くなど休みの日を活用することも必要だと思っている。料理において、大切な道具である包丁を自分の歯を磨くように毎日毎日磨いて欲しい。それが一番の力になると思う」と話していた。
そして、「Gold」35店、「Silver」151店、「Bronze」466店が発表された。今回「Gold」に選ばれた長野県のイノベーティブ「レストラン ナズ」の鈴木夏暉氏は、「おじいちゃんが料理人だったので小さい頃から料理が好きで料理人になった。毎日命をかけてやっているので、すべての消費者に家族のように接するようにしている」と初受賞を喜んだ。東京都のフレンチ「シェ・イノ」古賀純二氏は、「自分一人で取った賞ではなく、みんなの力があっての受賞だと思っている」とコメント。静岡県のフレンチ「馳走西健一」の西健一氏は、「営業中は100%の出来を求めているが、100%に至らないことがほとんど。それでも100%を求めて日々改善するようにしている。“この店があって良かった”“あなたの料理を食べられて良かった”と一人でも多くの人にいってもらえる料理人になりたい思っている」と、これからも多くの人々に喜んでもらえる料理を届けたいと話していた。
「The Tabelog Award 2025」では、Gold初受賞の7店舗中、「北野坂 木下」「橦木町 しみず」「馳走西健一」「レストラン ナズ」は、オープンから5年以内での受賞となった。また、沖縄県のレストランとして「6」が受賞した(Bronze)。「らぁ麺 飯田商店」がラーメンジャンルで初めてSilverを受賞した。
ノミネート・受賞店の選出条件は、対象期間(過去1年間)において、食べログの点数が累計1カ月以上4.00を超えたお店で、ノミネート対象店数は652店。受賞店選出方法は、ユーザーが訪問したレストランの味に対する評価をもとに投票(訪問実績を基準とする所定の条件に基づいて有効票を判定・集計)。ユーザー投票期間は、2024年10月30日~11月11日まで。
2025年受賞店数は「Gold」35店、「Silver」151店、「Bronze」466店で、「Best New Entry」(部門賞)が10店、「Best Regional Restaurants」(部門賞)が8店、「Chefs’Gold」(部門賞)13店となった。なお、今年は部門賞「Best Regional Restaurants」の対象エリアを6エリア(北海道・東北、関東、中部、関西、中国・四国、九州・沖縄)に変更、各エリア1店舗を選出している(同数得票があった場合は、1エリアから複数店が受賞)。
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