ドミノ・ピザ、チャリティ活動「Domino's for Goodデー」を実施、売上の一部を子ども・若者のメンタルヘルス支援団体に寄付

左から:ドミノ・ピザ ジャパン 執行役員の佐々木慎氏、Light Ring.事業部担当の高橋洸太氏、若草プロジェクト 代表呼びかけ人の村木厚子氏、首都圏若者サポートネットワーク 事務局長の池本修悟氏、ドミノ・ピザ ジャパン 執行役員の松原歩氏

ドミノ・ピザ ジャパンが展開する宅配ピザチェーン ドミノ・ピザは、グローバルで進めているチャリティ活動「Domino's for Good(ドミノ・フォー・グッド)デー」を、2月21日に全国の店舗で実施した。これにともない、2月20日に行われた発表会では、支援先である若草プロジェクト、Light Ring.、首都圏若者サポートネットワークの3団体を招き、「Domino's for Goodデー」の活動内容を紹介すると共に、子どもや若者を取り巻くメンタルヘルスの現状や課題について訴えた。

ドミノ・ピザ ジャパン 執行役員の佐々木慎氏

「『Domino's for Good』は、ドミノ・ピザがすべての人々によりよい1ピースを届けていくという想いを込めた言葉であり、当社のビジネス戦略にも深く関わっている。そして、毎年2月21日の『Domino's for Goodデー』は、世界中のドミノ・ピザが一丸となって社会貢献に取り組むチャリティ・デーとして、地域社会における子ども・若者のメンタルヘルス支援を行っている」と、ドミノ・ピザ ジャパン 執行役員の佐々木慎氏が挨拶。「『Domino's for Goodデー』では、ドミノ・ピザの対象商品を購入するだけで、子ども・若者のメンタルヘルスケア支援を行っている団体に寄付することができる。また、若者が多く働いているドミノ・ピザがこうした取り組みを行うことで、消費者だけでなく当社スタッフも若者のメンタルヘルスにおける現状や支援の大切さについて理解を深める機会につながると考えている」と、「Domino's for Goodデー」の意義について語る。「当社は、ピザを通じて、困難な時こそ、明るい希望を届けることができる存在でありたいと思っている。これからも『Domino's for Goodデー』の活動を多くの人に理解してもらい、支援の場をさらに広げていきたい」と、継続して子どもや若者のメンタルヘルスを応援していく考えを示した。

ドミノ・ピザ ジャパン 執行役員の松原歩氏

続いて、同 執行役員の松原歩氏が、「Domino's for Goodデー」の概要について紹介した。「『Domino's for Goodデー』は、“ピザでつながる”をパーパスにするドミノ・ピザが、世界で最もつながりをつくる食事である『ピザ』を通じて、『つながり』をより多くの人々に届ける日にしたいという想いから2022年2月にスタートした。その中で、若者を多く雇用する企業として、地域社会における子ども・若者のメンタルヘルス支援が急務であると考え、ドミノ・ピザ エンタープライズが『Minds&Meals-Youth Mental Health&Disaster Relief-』を立ち上げ、アジア・パシフィック、ヨーロッパ各国で取り組みを開始した」と、「Domino's for Goodデー」が誕生した経緯を話す。「日本では、2023年に初実施し、今年で3回目となる。今年も昨年に続き、子ども・若者のメンタルヘルス支援を世界共通テーマに、日本全国のドミノ・ピザの2月21日の売上の一部(ピザ1枚につき10円/好きなサイドメニュー2品で700円1セットにつき10円)を子ども・若者のメンタルヘルスケア支援を行う若草プロジェクト、Light Ring.、首都圏若者サポートネットワークの3団体へ寄付する」と、チャリティ活動の内容について説明した。

「ドミノ・ピザ ジャパンで働く9割以上のスタッフは、10代から20代の若者であり、世界的な傾向としても若者の精神的健康状態が重要視されている。日本においては、20代の死因のうち約50%が自殺で、そのうち6~9割がメンタルヘルスの不調を抱えているといわれている。そこで、この各国に共通する子ども・若者の困難な状況に、当社は『ピザを通じて子ども・若者に寄り添う』というメッセージを発信し、若者のメンタルヘルス支援団体を応援することで、困難を抱えた若者の生きづらさを支える一助になればと考えている。昨年は、108万9111円を3団体に寄付することができた。今年も、身近な支援策の一つとして、ぜひピザを食べて応援してほしい」と、「Domino's for Goodデー」に多くの人が参加することに期待を寄せた。

元厚生労働事務次官で若草プロジェクト 代表呼びかけ人の村木厚子氏

次に、支援先である若草プロジェクト、Light Ring.、首都圏若者サポートネットワークの3団体から、それぞれの活動内容および子ども・若者を取り巻くメンタルヘルスの実状を伝えた。元厚生労働事務次官で若草プロジェクト 代表呼びかけ人の村木厚子氏は、「若草プロジェクトでは、生きづらさを抱えた少女や若い女性を支援する活動を行っている。直接的な支援としては、LINE相談やシェアハウス、まちなか保健室を展開。間接支援としては、企業と支援現場を結ぶ活動や、そのためのデジタルプラットフォーム『TsunAが~る』を提供している」とのこと。「コロナ渦が落ち着き、自殺者数は減少傾向にあるが、特に女子小中高生の自殺率が増加している傾向にある。そこで、悩みの多い若年女性のメディカルサポートの必要性から基金を立ち上げ、2020年度からは医療的ケアに対する支援も行っている。こうした厳しい状況にある若年女性にとって、ピザを通じて自分で選択したものが食べられること、ピザを分け合って食べてつながりを持つことはとても大切なことだと感じている。今後も企業と現場をつなぐ支援の幅を広げて、応援団を大きくしていきたいと考えている」と、ドミノ・ピザからの応援も支えに、若年女性の支援活動をさらに広げていくと話していた。

Light Ring.事業部担当の高橋洸太氏

Light Ring.事業部担当の高橋洸太氏は、「Light Ring.では、幸せの前提に『健康』があると考えている。特に『こころの病』を予防し、こころが健康状態であることをスタートと捉えている。そして、うつ病を予防することがゴールではなく、うつ病を予防して、その人が死ぬまで幸せに生きることがゴールだと考えている」と、誰もが自分の望む幸せをつかむことができる社会を創出することをビジョンに掲げているという。「このビジョンのもと、若者の自殺を防ぐために、ゲートキーパーとして悩みを受け止める支え手を支援する活動を行っている。10~39歳の若者の死因の要因1位は自殺であり、昨年の小中高生の自殺数は527人と過去最多となった。この状況はかなり特徴的で、重たい状況だと捉えている。特に自殺者数のうち14%はうつ病などのメンタルヘルスに問題があり、この課題解決は必要不可欠といえる。私たちが当事者ではなく、支援する人を支援する、という間接的な方法をとる理由には、同世代の人の方がその悩みを打ち明けやすいという背景がある。支援する人に適切な支え方を伝えることで、身近な人を自殺から守っていきたい」と、若者の孤独・孤立を防ぐ命のゲートキーパーを育成・支援していくことも重要であると訴えた。

首都圏若者サポートネットワーク 事務局長の池本修悟氏

首都圏若者サポートネットワーク 事務局長の池本修悟氏は、「首都圏若者サポートネットワークは、児童養護施設や里親家庭など、何らかの事情で社会的養護のもとで育った子ども・若者たちが、社会の中で自らの力を発揮して生きていくことを応援する民間ネットワークとなっている。子ども時代につらい経験をした若者たち、そして彼らに寄り添って支援を行う伴走者たちを、市民や民間団体の力を集めてサポートしている」と、厳しい家庭環境で育った若者の自立を支援していると説明する。「社会的養護のもと暮らす若者は全国で4万人ほどいるが、一人ひとりが抱える課題は1つではなく複数にわたり複雑化している。この課題に向き合うために、助成金、就労支援、政策提言の3つの活動を通して支援をしている。その中で、ドミノ・ピザからの食べる、という食支援があることで、ピザを通して何気ない会話の中で本音を聞ける機会にもつながると思っている。また、こうした取り組みで応援してくれる大人がいることは、若者にとっても大きな励みになると考えている」と、「Domino's for Goodデー」をきっかけに、さらに活動を盛り上げていきたいと意欲を見せた。

ドミノ・ピザ ジャパン=https://www.dominos.jp/corporate
若草プロジェクト=https://www.wakakusa.jp.net/
Light Ring.=https://lightring.or.jp/
首都圏若者サポートネットワーク=https://wakamono-support.net/


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