- Drink&Food2023/01/30 21:12
白米のように仕立てたもち麦、はくばく「白米好きのためのもち麦」を発売、横澤夏子さんも白米のような見た目と食感を絶賛
穀物のリーディングカンパニーはくばくは、「白米好きのためのもち麦」を3月1日から発売する。1月25日に行われた新商品発表会では、「白米好きのためのもち麦」の概要について説明した他、大妻女子大学家政学部 青江誠一郎先生をゲストに迎えて、「穀物からの炭水化物摂取のすすめ-糖質制限の問題-」と題した講演を行ってもらった。また、青江先生、管理栄養士の岸村康代先生、タレントの横澤夏子さんによるトークショーも行われた。
「当社は、大麦(精麦)の国内シェアが60.7%、雑穀の国内シェアが40.7%と穀物のリーディングカンパニーで、創業以来、大麦の力を信じ続けて事業を展開している」と、はくばく 長澤重俊社長。「大麦をおいしく食べてもらうべく、大麦を真ん中の黒い線に沿って半分にカット。さらに搗精と呼ばれる製法で、炊きあがりを均一にするため0.01㎜単位で粒をそろえることに成功した」と、大麦をおいしくするイノベーションに励んできたと力説する。「また、新しい品種を生み出す『育種』に、50年以上協力。穀物の新たな可能性を見出す研究も行っている」と、穀物の感動的価値を創造しているのだと胸を張る。
「昨今、体調・体形管理をする家族への食事、部活を始めた子どもの食事、体形が気になる年ごろの子どもの食事など食生活が多様化している。また、米の消費量が減少。白米=太るというイメージから白米は控えめという人が増えている。米を摂取しすぎると肥満による生活習慣病のリスクが高まるが、米を摂取しないことによる健康トラブルも顕在化してきている」と、米を食べない生活が広がり、新たな健康リスクが浮かび上がってきていると警鐘を鳴らす。「当社では、生活習慣病対策の食材として、大麦の摂取を推奨してきた」と、大麦で健康リスクの低減に努めることができるのだと訴える。「米を食べる人を増やすには、米を食べることで健康になれるということを伝えることが重要と考え、米に雑穀を混ぜて食べることで、食物繊維をしっかり摂取してもらえて、健康リスクを下げることができると考えた」と、雑穀を混ぜて米を食べることで、食物繊維を体内にとり入れることができるのだと説明する。
「そこで、売り場や外食で雑穀を混ぜるご飯を訴求する活動を行っていく」とのこと。「そして、精麦(もち麦含む)市場を2025年までに1.7倍増を実現するべく、利用頻度アップや潜在顧客の獲得を目指していく」と、市場を大きくしていきたい考えを示した。
次に、はくばく 商品戦略部の金沙織氏が、同社の雑穀戦略について説明した。「当社の調査によると、ダイエットや健康を気にして米を控えることがあるという人は半数以上いた。その理由として、糖質が多いことを挙げている。一方で、米を好きなだけ食べられたらいいと思っている人は7割に達した」と、同社が実施した調査結果を紹介。「そこで、当社では、おいしく、気持ちよく米を食べてもらいたいという想いを実現するには、雑穀の拡大がカギであると考えた」と、「家族が嫌がる」や「白米が好き」との理由から雑穀を敬遠していた人に白米のように雑穀を食べてもらうことができれば、おいしく、気持ちよく米を食べてもらえると考えたという。
「今回発売する『白米好きのためのもち麦』は、もち麦を白米の形に研きあげまるで白米なもち麦となっている」とのこと。「『白米好きのためのもち麦』は、0.01㎜単位で削りを調整し白米の形状にした。また、約20品種から、最も白米になじむもち麦を選定している」と、もち麦特有のハードルを乗り越えた商品なのだと解説する。「もち麦は削っても栄養が損なわれないので、おいしさだけでなく、栄養価値も変わらず高いのが特長となっている」と、水溶性食物繊維のβ-グルカンを豊富に含んだままの状態で食せるという。「白米に混ぜても気づかないもち麦なので、家族に気づかれずに食べてもらうことができる」と、雑穀入りであることがわからない点も大きな特長なのだと話していた。
「当社が実施したアンケートによると、7割以上が雑穀ご飯に興味があると回答した。しかし、雑穀ユーザーは24%と少ない」と、雑穀に興味があっても、実際に食している人は少ないのだと説明する。「アンケートでは、雑穀好きのユーザーは、雑穀の種類の豊富さや違いを楽しんでいることもわかっている」と、メニューや好み・気分によって商品を使い分けたり、複数の雑穀を混ぜてオリジナルブレンド雑穀を作っている人もいるのだという。「そこで、わかりやすい、選びやすい、比べやすいように、『はくばく雑穀15品』のパッケージを全面リニューアルする。これによって、ブランドの印象づけ・選びやすい提案型の売り場へと進化させる」と、視認性などの向上で、雑穀商品を手に取ってもらいやすい環境に整備していくと述べていた。
そして、大妻女子大学家政学部 青江誠一郎先生が、「穀物からの炭水化物摂取のすすめ-糖質制限の問題-」と題した講演を行った。「食物繊維は、胃の中で食物の水分を吸収してふくらみカサが増えたり、粘性が増すため、胃の中での滞留時間が長くなる。そのため満腹感が得やすく、食べ過ぎを抑え、肥満を防止できる」と、大麦は優れた機能性があるとのこと。「水溶性食物繊維は、小腸の中で粘性を増して糖質や脂肪を包み込んで消化吸収を遅延する。そのため、長期間の摂取は内臓脂肪の蓄積を抑制する」と、肥満防止に期待できるのだと語る。「また、不溶性食物繊維は胃や腸で水分を吸収し、大きくふくらむ。その結果、便の量が増え、大腸の働きが活発になり排便が促されるので、便秘の予防・改善につながる」と、大麦は排便を促し、便秘を改善・予防するのだと解説する。「水溶性食物繊維は胃の中でゲル状になり、食事で一緒に摂った糖質を吸着し、胃から十二指腸へゆっくり移動。糖質の消化吸収速度が遅くなり、食後の急激な血糖値上昇が抑えられる」と、大麦は血糖値の急激な上昇を抑制するのだとか。
「水溶性食物繊維はコレステロールや、コレステロールを原料として作られる胆汁酸を吸着し、小腸からの吸収を抑制。血中コレステロールを減少させるので、動脈硬化の予防も期待できる」と、大麦はコレステロール値を正常化するのだと教えてくれた。「不溶性食物繊維は便の量や回数を増加させるので、大腸は有害物質の影響を受けにくくなる。水溶性食物繊維は腸内細菌の働きによって発酵し、ビフィズス菌などの善玉菌を増やして腸内環境を整える」と、大麦は腸内環境を整えるのだと指摘する。「これらの点から、穀物を中心に複数の発酵性食物繊維を摂取してほしい。もう少し主食の穀物摂取の比率を上げるように食事を見直すことも必要と思われる」と、雑穀類、根菜類、豆類、海藻類の4種の食材由来の発酵性食物繊維が重要になってくると述べていた。
この後、青江先生、管理栄養士の岸村康代先生、タレントの横澤夏子さんによるトークショーが行われた。横澤さんは、「昼は外食が多いのだが、朝食は昨晩の残りもので、夕食はしっかり食べるようにしている」と、直近3日の食事の写真を披露。これを見た青江先生は、「豆や海藻類が少ないので、これらを摂取するとよいのと、白米から玄米などに変えることで、食物繊維をもっと多く摂取することができるようになる」と、アドバイスする。
そんな食物繊維不足の横澤さんに最適なレシピを、岸村先生が「白米好きのためのもち麦」を使って考案したのだという。「『もち麦のキーマカレー風炊き込みごはん』は、子どもにも食べやすいようにケチャップを入れた」と、子どもにも配慮したメニューになっているという。
そこで、横澤さんには「白米好きのためのもち麦」と「もち麦のキーマカレー風炊き込みごはん」を試食してもらった。「白米好きのためのもち麦」を見た横澤さんは、「見た目が白米。しかもおいしくて、もち麦が入っているとはわからない」と絶賛。
「『もち麦のキーマカレー風炊き込みごはん』は、もち麦の食感をまったく感じない。子どもにも食べてもらえると思う」と、辛くもなくおいしいと話していた。横澤さんは、「白米みたいなもち麦があって驚いた。白米を食べているようにもち麦が食べられてうれしい」と、「白米好きのためのもち麦」を早速食卓にとり入れたいと話していた。
[小売価格]
白米好きのためのもち麦 300g(50g×6袋):450円
白米好きのためのもち麦 500g:690円
(すべて税別)
[発売日]3月1日(水)