- Drink&Food2023/02/13 21:21
好みや気分に合った商品が見つかる新コンテンツ、「myドレッシング診断」をキユーピーの公式サイトで公開
キユーピーは、5つの質問に答えるだけで、好みや気分に合ったドレッシングが診断できる、AI(人工知能)を活用した新コンテンツ「myドレッシング診断」を2月9日から公式サイトで公開した。
また2月中旬以降、一部の販売店でドレッシング売場に同コンテンツを設置し、買い物の支援ツールとしてもテスト運用を開始する。
同コンテンツに使用するAIモデルは、キユーピーの社内で実施している「デジタル人材育成カリキュラム(知識やスキルの習得に加え、実業務での応用経験・年数などを組み合わせた独自のカリキュラム)」を経たデジタル人材が、社内に蓄積されたデータを解析して構築した。たった5つの質問に答えるだけで、3000を超える提案パターン(提案パターンの数はコンテンツの更新などにより変更となる可能性がある)から回答者に合ったおすすめの3商品を瞬時に導き出す。同コンテンツの活用を通して、新しいドレッシングとの出会いや買い物支援など、消費者への新たな価値提案を目指す考え。
国内におけるドレッシングの歴史は、1958年にキユーピーが日本で初めて製造・販売を開始したことにさかのぼる。以来、サラダ文化の定着とともに市場は拡大し、現在では900億円を超える規模に成長している。近年では嗜好が多様化し、家族の好みに合わせて複数の種類を保有する世帯も多く(家庭における1世帯当たりのドレッシングの保有本数:2.5本(2021年、キユーピー調べ))、市場には多種多様な商品が登場している。現在、キユーピーの市販用ドレッシングも50品を上回るラインアップとなっている(2023年2月時点)。その一方で「種類が多く何を購入すればよいか分からない」という声や、コロナ下に買い物にかける時間が短くなるなど、「短時間で自分に合ったドレッシングを見つけたい」という需要も見えてきた。
今回開発した「my ドレッシング診断」は、「気分」「こだわりポイント」「よく使う食材」「気になる味わい」「好みの味」の5つに回答するだけで、3000を超えるパターンからAIが瞬時に3つのおすすめドレッシングを提案してくれるコンテンツとなっている。
各ドレッシングの嗜好的特徴と使用機会を総合的に判断するAIモデルによって、回答者に適した提案を実現している。AIモデルは、「myドレッシング診断」から得られる新たなデータや社内に蓄積された他のデータと組み合わせることで、今後さらに高精度な提案も実現が可能となっている。
キユーピーでは、DX推進による新たな価値創造を目指して、2021年度から従業員の「デジタル人材育成カリキュラム」をスタートした。今回、同カリキュラムを経たデジタル人材3名が「myドレッシング診断」のAIモデルを構築した。この3名以外にも、社内のデジタル研修で講師を務めるなど、従業員デジタル人材の活躍の場は徐々に広がっている。
キユーピーは、2016年にAIを活用した原料検査装置の開発に着手した。2018年にはベビーフードで使用する冷凍角切りポテトなどの原料検査装置として本格導入し、その後も多種多様な原料の検査装置としてグループ内での展開を進めてきた。今後も、デジタル技術の活用や人材育成を通して、安全・安心なものづくりや新たな食生活の創造に貢献していく考え。
[公開日]2月9日(木)