- Fashion&Style2023/08/03 13:36
ナイキ、ランナーと地球環境をサポートする「ナイキ インフィニティ ラン 4」を発売
ナイキでは創業以来、すべてのランナーの自己ベストの更新から、大きなレースで表彰台に立つことまで、ランナーのパフォーマンスを向上させるためのイノベーションにフォーカスしてきた。しかし、プロダクトの製造過程において地球環境を守ることの重要性が高まる中、ナイキ全体としてのフォーカスは進化してきた。アスリートたちが最高のパフォーマンスを発揮できるイノベーションを追求し続ける一方、プロダクトの製造プロセスや、使用される素材についても考えている。
「インフィニティ ラン」シリーズの最新作では、ナイキは革新的なパフォーマンスデザインに加え、より持続性のある製造方法と素材を組み合わせる取り組みを進めている。新しい「ナイキ インフィニティ ラン 4」のミッドソールには全く新しい「ナイキ リアクトX フォーム」が採用されているが、このフォームはエネルギー使用量の少ないシンプルな工程で作られているため、従来の「ナイキ リアクト」と比較して、ミッドソール製造による炭素排出量を少なくとも43%削減している。一方、反発性は高くなっており、ランナーに提供するエネルギーリターンは13%増えている。
ナイキ シニア デザイン ディレクターのジョンウー・リーは、「今日、多くの人々が心身のホリスティックな健康を支える方法として、生活の中にランニングを取り入れており、彼らは私たちにパフォーマンスだけでなく、同時に地球環境も支えるシューズを望んでいる。『ナイキ インフィニティラン 4』は、スムーズに走るためのサポート性のあるクッショニングを提供するデザインに仕上がっているが、このシューズのテストは女性ランナーを中心に行い、素材を一新したアッパーデザインと足元のソフトなクッショニングに、彼女たちの意見が生かされている」とコメントしている。
ナイキのイノベーションチームは、最先端のナイキ スポーツ研究所で5年以上を費やし、「リアクトX フォーム」の素材研究、開発からテストを行なった。
「リアクトX フォーム」開発のためには、従来のフォームの生産方法を見直す必要があった。一般的に、高性能フォームの製造には多くのエネルギーを使用する圧縮成形法が採用されていた。一方、その代わりとなる射出成形法は、はるかに効率的で炭素排出量も少ないが、これまでは最高のパフォーマンスを発揮するために必要な高品質なフォームを製造することができなかった。
「リアクトX フォーム」は、射出成形の施設を使用した革新的な新製法を用いて作られ、二つの方法の長所を持ち合わせた技術になっている。炭素排出量を抑えながら優れた性能数値を示すフォームを、既存の製造工程のインフラを活用して作れるようになっている。
「ナイキ インフィニティ ラン 4」には、「リアクトX フォーム」、高い通気性、屈曲性と足をしっかりとシューズに包み込む新しい「ナイキ フライニット アッパー」に加え、履き口にはソフトでサポート力のあるフォーム素材を用いている。アッパーは、つま先にはゆとりを持たせ、中足部のサポートシステムと耐水性のライナーを取り入れている。また、この軽量なニットは、従来のフットウェアのアッパー製造に⽐べ廃棄物を平均60%削減することができる。
足の下にはトラクションを発揮する耐久性に優れたワッフル アウトソールを採用し、ゆりかごのようなデザインはつま先の蹴り出しの際の屈曲性と、足を前に進めるスムーズなライド感、着地のクッション性を提供する。さらに接地の安定性を高めるためにソールの幅を広めにしている。
ナイキ ランニングがイノベーションとサステナビリティを同時に実現しようとしたのは今回が初めてではない。90年代ナイキの「リユース・ア・シュー・プログラム」では消費者から使用済みフットウェアを回収し、素材リサイクルに取り組んだ。2000年のシドニーで開催された世界的なスポーツの祭典ではナイキのアスリートたちは再生ポリエステルのアパレルを着用している。「ナイキ フライニット」、「ヴェイパーマックス」、「アルファフライ ネクスト ネイチャー」、「ペガサス ターボ ネクスト ネイチャー」などはすべて、サステナブルな物作りの限界に挑戦したものとなっている。
「ナイキ インフィニティ ラン 4」は、8月3日からナイキメンバー先行で、NIKE.COM、NIKEアプリ、⼀部のNIKE販売店で発売予定とのこと。その後、8月10日から各NIKE販売店で発売予定となっている。
[小売価格]1万8700円(税込)
[発売日]8月3日(木)から順次
ナイキジャパン=https://www.nike.com/jp/