- Fashion&Style2023/08/16 15:45
やまと、ブランド<きものやまと>から「記憶と出発」をテーマにした2023年秋冬新作コレクションを発売
きもの専門店やまとが展開するブランド<きものやまと>は、2023年秋冬に「記憶。そして出発。」というテーマで、新作コレクションを発表する。ブランドを代表する商品であるやまと可憐や、普段使いしやすい久留米絣などを中心に、きものやまとらしい上品な色柄が豊富に揃ったラインアップで展開予定となっている。
きものやまとの2023年秋冬新作コレクションのテーマは「記憶。そして出発。」とのこと。閉ざされていた期間を経て、ブランドが今一番に伝えたいことは「もっともっと、あの頃のように、このシーズンならではの着姿を楽しんでもらいたい」という純粋な想いだという。
商品には記憶や思い出から連想したモチーフやカラーを使用し、デザインに落とし込んだ。着る人の脳裏をくすぐるような感覚で、スタイリングを提案できるような商品を、個性豊かなさんちとデザイナーと共に作り上げた。
何をするにも当たり前だった頃の記憶は、この期間を過ごしたことで新しい楽しみも見つけてくれた。着用者やスタッフ、さんちの作り手やデザイナーそれぞれの記憶のかけらを集め、ぜひ今年の秋冬を目一杯楽しむ「出発」に繋がってくれたらとの考え。
「フジバカマ -千歳緑/葡萄茶-」は、秋の七草の一種であるフジバカマをモチーフに流れるように配したデザインとなっている。フジバカマの特徴的な赤紫の花が凛と咲く姿をデザインに落とし込んだ。古来から秋を代表する花として人々に愛されてきた花の花言葉は「あの日を思い出す」。地色は千歳緑・葡萄茶の2色の展開となっている。
「パンジー -象牙/花紺-」は、花びらが重なり合い、ふわりとしたイメージとカラフルな花の色が可愛らしいパンジー。秋に散歩していると道端や家の花壇に咲いている風景に懐かしさも感じるモチーフとなっている。配色は華やかさを残しつつ、落ち着いた色味で。ぼかしの加減で柔らかさを出せるようにした。飛び小紋の柄付で無地場も生かしたデザインとなっている。
「華七宝 -白鼠/憲法茶-」は、謂れ柄をモチーフにしているきものやまとベーシック。今回のモチーフは「七宝」とのこと。円が連鎖することから円満・調和・ご縁などの意味がある。記憶の繋がりを大切にしたい想いからモチーフに選んだ。七宝の中心にくる色にこだわり、地色と挿し色のバランスを大切にした。
「無地 -木苺/花浅葱/象牙-」は、秋の景色や情景、想い出から着想を得たカラーバリエーションで展開。久留米絣のナチュラルな雰囲気と綿の柔らかな風合いが肌に馴染む1着は秋冬の景色に溶け込みながらも華やかに装う色がポイントになっている。経糸に2色の糸を交互に織り込む「片羽」の無地はよく見ると格子のように見え、奥行きが感じられる表情が魅力だという。
「木立 -海松色/憲法茶-」は、秋の始まり、色づき始める木々の風景をイメージしたデザインとのこと。絣ならではの独特のゆらぎが風に揺れる木立の雰囲気をより一層感じられる。絣の色にもこだわり、色の重なりと深みが楽しめるきものになっている。
「浮織 -秋の夜/うこぎの葉/すみれ雲/桜雲/花風/夕明り-」は、山形県置賜地方の北側、長井市で作られる長井紬。自然が生み出す美しい情景をイメージし、糸の風合いと色の重なりで表現している。緯糸を浮かしておる「浮織」を配し、立体感がアクセントとなり上品な風格を感じる着姿を目指した。うこぎの葉とは、米沢の歴史と伝統を持つ植物「うこぎ」。うこぎの葉が青々と美しい、春先の城下町の風景を表現した。桜雲とは、桜の花が一面に咲き続き、白い雲のように見える様子を表現している。
[小売価格]
フジバカマ -千歳緑/葡萄茶-:4万4000円
パンジー -象牙/花紺-:4万4000円
華七宝 -白鼠/憲法茶-:3万3000円
無地 -木苺/花浅葱/象牙-:5万2800円
木立 -海松色/憲法茶-:7万1500円
浮織 -秋の夜/うこぎの葉/すみれ雲/桜雲/花風/夕明り-:13万2000円
(すべて税込・手仕上げミシン仕立て付き)
[発売日]8月25日(金)から順次