三陽商会、本物志向の大人の男性に向けたカジュアルブランド「BAKER STREET」の展開を来年2月から展開

新ブランド「BAKER STREET」2025春夏コレクション

三陽商会は、上質に拘る大人の男性に向けた新ブランド「BAKER STREET(ベイカー・ストリート)」の展開を、来年2月から全国百貨店とブランド公式サイト&ストアで順次スタートする。

「ベイカー・ストリート」は、“Quintessentially British Clothing with Humour”をテーマに、英国の拘りを現代性や遊び心とともに表現する本物志向の大人に向けたメンズカジュアルブランド。ブランドの顔となるオリジナルチェック柄「BAKER STREET TARTAN」をはじめ、ブリティッシュテイストを感じさせるプリント柄などを用いて英国の拘りを表現する。また、三陽商会のものづくりの粋を集めた品質と機能性を備えた商品を展開し、現代の気候変動や多様なニーズに対応する。

「BAKER STREET」 店装イメージパース

三陽商会は、企画から販売まで柔軟な対策が可能となる新たな自社ブランド「BAKER STREET」の展開を通して、ブランドポートフォリオの一層の強化をはかるとともに、同社がターゲットとするアッパーミドルの消費者層に支持される新たな価値を創出し、縮小傾向にある百貨店紳士服アダルトカジュアルゾーンの活性化を図っていく考え。

紳士服市場において、昨年はビジネスやオケージョンニーズの回復からスーツ・フォーマルを中心に伸長している。しかし、ビジネウェアについては二極化の傾向が顕著で、パターンオーダー等の本格スーツが伸長する一方で、軽いセットアップのジャケットとパンツのスタイルが浸透するなどカジュアル化が進んでいる。加えて、カジュアルウェアにおいても百貨店の紳士服ゾーンが縮小傾向にある中で、さらに高いブランド力、競合ブランドとの差別化が求められている。同社はこうした市場環境の変化を商機に変えるために、百貨店紳士服アダルトカジュアルゾーンの中で若返りと活性化を図ることで確固たるポジションを確立することが必要であると捉え、同社がターゲットとするアッパーミドル層に向けて新たなブランドの開発を進めるにいたった。

また、同社はかねてから、ライセンス事業を可能な限り自社ブランド事業に転換することを事業戦略のひとつとしている。その一環として、「ザ・スコッチハウス」のライセンス契約終了に伴い、代替ブランドとして「ベイカー・ストリート」を展開することとした。自社ブランド事業への切り替えによって、商品企画、製造、販売、マーケティングに関するすべてにおいて、迅速かつ柔軟な対応が可能となる。その結果、ブランドの競争力を増し、さらなる事業成長へと繋げていく事を目的としている。

商品の特徴は、大きく5つの特徴があるという。

オリジナルのチェック柄「BAKER STREET TARTAN」

まず、英国調のオリジナルタータンを開発。ウェアや雑貨に使用するブランドの顔となる意匠とのこと。ブルー系のチェックは「BAKER STREET TARTAN」と命名。ベースとなる紺色はロゴにも使用されているブランドカラー“BAKER BLUE”を使用している。この紺色はロンドンの夜明け前の空の色をイメージしており、それぞれの格子はエネルギー溢れるロンドンの交差するストリートからインスピレーションを得ている。

「BAKER STREET」 を象徴するオリジナルの紋章

次に、ブリティッシュテイストを感じさせるブランドアイコンをプリントや雑貨、ボタンなどのディテールに積極的に使用する。「BAKER STREET」が敷設された18世紀の時代背景からインスピレーションを得て紋章を開発。紋章学に基づき、クレスト(Crest、兜飾り)、エスカッシャン(Escutcheon、盾)、サポーター(Supporter、盾持ち)の3種類で構成されている。紋章の中央のエスカッシャンの中に配したシグネットは、18世紀当時の貴族が身分証明代わりに使用していたもの。当時の貴族はこの印章を彫ったシグネットリングを身に付け、捺印に使用していた。「BAKER STREET」ではワンポイントモチーフとして使用する他、モノグラムにしたプリント柄も開発している。

「BAKER STREET」 のシグネット

シーズン毎に色柄を変化させながら様々なプリントを提案し、柄と色合わせの楽しさを提案する。また、ジャケットの見返し等にプリント柄を使うことで、さりげない遊び心や拘りをディテールに盛り込む。

三陽商会のものづくりの粋を集めた機能性商品を豊富にラインアップする。同社の全社横断プロジェクト「商品開発委員会」を通して培ったノウハウを生かし、ウルトラストレッチ、超軽量、はっ水性、接触冷感、UVカットなど機能性素材を使用し、現代の気候変動や多様なニーズに対応する。

フィールドジャケットの代表格M65などのアウター、ブレザー、オックスフォードシャツ、ポロシャツ、トレーナー、チノパンツなど、ブリティッシュスタイルをつくる上で不可欠な定番品を取り揃え、消費者のニーズに幅広く対応する。また、サイズについてもSからLLサイズまで幅広いサイズレンジを用意する。

ストアデザインは、トラディショナルでクラシックな要素をベースに、モダンでクリーンな空気感を創出するイメージにしている。ロンドンの地下鉄「BAKER STREET」駅から着想を得たモールディングや壁面のストーングレーに、白や木目を使いながら軽快さを演出する。

[小売価格]
コート:7万7000円~9万3500円
ブルゾン:4万6200円~8万3600円
ジャケット:3万9600円~7万1500円
シャツ:1万4300円~2万9700円
カットソー:1万2100円~2万4200円
ニット:1万8700円~3万1900円
トラウザーズ:1万8700円~3万3000円
(すべて税込)
[発売日]2025年2月

三陽商会=https://www.sanyo-shokai.co.jp


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