- Fashion&Style2025/01/30 13:21
東京メトロ、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」で技術職用作業服を活用したアップサイクル商品を販売
東京地下鉄(以下、東京メトロ)は、1月31日からクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」で、技術職用作業服(以下、作業服)を活用したアップサイクル商品の応援購入者の募集を開始する。数量は限定250個で、目標販売数の100個に達した場合のみ販売する。
同社の作業服は、2020年4月にリニューアルされたもので、生地の破れ等から毎年一定数の廃棄が生じていた。この廃棄品の中でも状態の良い作業服については「再利用とは別の形で資源循環ができないか」という考えから、同社のサステナビリティ重要課題(マテリアリティ)のひとつである「脱炭素・循環型社会の実現」を目指した取組みの一環として、作業服のアップサイクルの可能性を検討してきた。
今回は、「運輸職用制服」に比べ強度に優れた「技術職用作業服」に着目し、丈夫でしっかりとした商品として活用できるのではないかと考え、同社の制服・作業服の製作を委託している大丸松坂屋百貨店を中心に、都内の障がい者の人々が就労している社会福祉法人東京コロニーに作業服の裁断を依頼する等、合計4社に協力してもらい、より良い商品を創りたいという製作者のこだわりを大切にアップサイクル商品を企画・開発した。
販売する商品は、営団地下鉄時代の制帽である「旧作業帽」をモチーフにした「ワークキャップ」全2種類(デザインA・B)。生地を洗浄・裁断後に、同社の制帽製作を担当する同じ職人の手で、1点ずつ縫製を行う。また同社社員のアイデアから、廃棄予定だった運輸職用制服メタルボタンや、実際に使用されているネームタグも取り入れている。
今後も、制服や引退車両を活用したアップサイクル商品の企画、商品化を推進し、消費者への新たな価値の提供を目指すとともに、SDGsの達成にも貢献していく考え。
アップサイクルとは、捨てられるはずだった廃棄材等を有効活用し、付加価値を付け、新たな製品に生まれ変わらせること。素材の一部分解や溶解等が発生するリサイクルと異なり、素材そのままを活かす点が特徴で、さらなる省コストや省エネが期待できる。
[小売価格]1万2000円(税、送料込み)
[発売日]1月31日(金)