- Fashion&Style2025/03/06 13:08
矢野経済研究所、ファッションアパレル業界の注目マーケットに関する調査、2023年度は前年度比103.0%の1兆5434億8000万円に

矢野経済研究所は、国内のファッションアパレル業界における注目マーケットを調査し、市場規模、参入企業動向、将来展望を明らかにした。ここでは、注目マーケット推移(6市場計)について、公表する。その結果、2023年度のファッションアパレル業界の注目マーケット(6市場計)は、前年度比103.0%の1兆5434億8000万円に達した。イレギュラーサイズ市場を除く5市場は、いずれも二桁に近い伸び率で推移している。
同調査では、ファッションアパレル業界の注目マーケットとして、オーダースーツ、イレギュラーサイズ、リユース学生服、ファッションレンタル、電動ファン付ウェア、アウトドアウェアの6市場に着目し、市場規模を算出した。2023年度のファッションアパレル業界の注目マーケット(6市場計)は、前年度比103.0%の1兆5434億8000万円と推計した。
Lサイズ以上のレディスアパレルを対象としたイレギュラーサイズ市場を除く5市場は、いずれも二桁に近い伸び率で推移しており、成長市場であると推察する。
疲労や筋肉のコリなどを改善することを目的としたリカバリーウェアは、ライフスタイルやワークスタイルの変化および健康志向の高まりによって、年々関心が集まっている。
関連企業各社の取り組みにおいては、近年の販売枚数が右肩上がりで伸びていることや、新規参入する企業も多く、またリカバリー系の派生商品も市場に増えている背景から、リカバリーウェアは成長市場ととらえることができる。
現在、一般医療機器(クラスI)としての届け出の有無に関わらずリカバリーウェア製品が世に出ている状況にあり、ユーザー側にとっては着用の効果などリカバリーウェアの定義がわかりづらい印象を与えている。そのため、各社が今後どのようにユーザー側へ製品の特長や性能等を浸透させられるかが、1つの課題といえる。
今後のファッションアパレル業界の注目マーケット(6市場計)は、それぞれの傾向や市場の見通し等を加味すれば、プラスで推移していく見込みである。
[調査要綱]
調査期間:2024年10月~2025年1月
調査対象:ファッションアパレル関連企業、小売業の有⼒企業、その他関連企業等
調査方法:同社専門研究員による直接面談(オンライン含む)、郵送アンケート調査、ならびに文献調査併用
[小売価格]19万8000円(税込)
矢野経済研究所=https://www.yano.co.jp