- Health&Medical2023/09/07 19:43
新田ゼラチン、オジサンの生態調査から見えた家庭に潜むリスク、ストレス社会を健康的に生き抜くカギを専門家が解説
新田ゼラチンは、自身をオジサンになったと感じる全国の40~50代男性(400人)、全国の10~60代一般男女(200人)の計600人を対象に「オジサンの曲がり角に関する調査」を実施した。調査の結果、40~50代男性が思う「オジサン像」と周囲が思う「オジサン像」には大きな乖離があり、自身の捉え方について世間と大きなギャップがあることが判明した。また、40~50代男性は他世代よりもストレス値が圧倒的に高く、その要因の多くは“仕事関係”だとわかった。さらに、家族とのコミュニケーションも減少傾向であることが明らかになり、日ごろの過ごし方によって生まれた“家族の溝”もストレスになっていることが示唆された。そこで今回、ストレス過多のオジサンが健康的な生活を送るためのポイントについて、専門家に聞いた。
調査ではまず、「オジサンだと感じる、“身体的”な特徴は何か」と質問したところ、40~50代男性(以下、オジサン)はシワや白髪、お腹が出ているなど目に見える症状を選択する傾向が強く、10~30代男女(以下、子ども世代)や40~60代女性(以下、妻世代)については、約6割が「加齢臭」を選び、その他「強い口臭」については子ども世代で42.0%、妻世代で36.0%が選択する結果となった。“身体的”特徴については、オジサン自らも周囲も同じ意見がランキング上位に集まる結果となったが、オジサンの“精神的”特徴についてはオジサンと周囲の意見が割れる形となった。
オジサン自身は、オジサンの精神的特徴を「涙もろい」や「性格が丸くなった」とポジティブに捉えている傾向が強いと見受けられるが、子ども世代と妻世代では共通して「痰を吐く癖」や「若者の批評」に回答が集まる結果となり、認識のズレが見られた。世代ごとの特徴では、子ども世代は「武勇伝の披露」、妻世代は「爪楊枝で歯に挟んだものを取る姿」についてオジサンだと感じているようだ。
別設問として、オジサン自身に「今の自分が共感すること」について尋ねたところ、「家族とのコミュニケーション」にまつわる項目に回答結果が集まった。これらの結果を見ると、オジサンは“無意識”のうちに痰を吐いたり、若者を批評するなどしており、それらの言動によっていつの間にか「オジサン認定」され、遠ざけられているのかもしれない。
続いて、「あなたはこれまでの人生の中で、現在が最もストレスを感じていると思うか」という質問に対して、「はい」と回答した人の内訳を見ると、第一位「40代(48.9%)」、第二位「50代(46.1%)」となっており、その背景にあるものは「仕事関係」だと判明した(複数回答可)。
「現在が最もストレス度が高い」と答えた40~50代の背景にあるものは「仕事関係」であるという結果を踏まえて、なぜ仕事関係のストレスが高いのか探るべく、各世代の働き方について詳しく見てみよう。
「どのようなことがストレスになっているか」という質問を投げかけたところ、他の世代と比較するとオジサンは比較的どの項目においても回答率が高く、注目すべきは40%以上が仕事に熱意を持てておらず、長時間労働による疲れに苦しんでいることが判明した。地域別では、一都三県(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県)よりも関西圏(大阪府、兵庫県、京都府)のオジサンの方がオーバーワークを感じている傾向があるとわかった。
一方で、「オジサンになったと感じてはいるものの、 現在も『若々しい・かっこいいと思われたい』または『モテたい』と思うか」という質問に対しては、約6割がそう思っていると回答し、職業別でみると自由業(医師、弁護士など)と経営者・役員が最もその割合が高いとわかった。
モテたいオジサン(モテたいと強くそう思っている、ややそう思っていると回答した人)に、「若々しくいるために、普段していることはあるか」と質問したところ、全体では第一位「運動・スポーツをしている(48.6%)」、第二位「食事に気を遣っている(35.5%)」、第三位「ファッションに気を遣っている(24.7%)」という結果になった。
地域別で見ると、一都三県オジサンの方が関西圏オジサンよりも見た目をケアしている人の割合が9.2%多く、若々しく見えるオジサンが多いと思われる。
「普段、平日18時以降に自宅でどのように過ごしているのか。リラックスしながら行っていることは何か」と質問すると、オジサン・子ども世代・妻世代の回答第一位は「TV・ドラマ視聴(59.2%)」だった。「晩酌」の有無については、若年層の「お酒離れ」を感じる結果となり、子ども世代「平日17.0%、休日22.0%」・妻世代「平日26.0%、休日28.0%」に対して、オジサンは「平日35.5%、休日40.2%」と回答し、家族とは異なり飲酒習慣の定着率に違いが見られた。オジサンは、日ごろ蓄積したストレスを飲酒で緩和させようとしているのかもしれない。
平日/休日に限らず飲酒量が家族よりも多かったオジサンだが、その他にもオフの時間の使い方に違いが見られた。「将来の健康のために何か実践している人」の割合では、一都三県の子ども世代・妻世代は37.0%、関西圏の子ども世代&妻世代は46.0%だったが、オジサンは一都三県32.0%・関西圏23.5%と、いずれも他の世代より低い数値で、健康意識にギャップが見られた。
今回の調査結果から、オジサンは大きなストレスを抱え、健康的でない暮らしをしている人が多いことが示唆された。そこで、家庭から疎外感を感じているオジサンも一緒に、家族みんなで健康的な生活を送るためにはどのような健康習慣が必要なのか、愛媛大学大学院抗加齢医学(新田ゼラチン)講座教授(兼・愛媛大学医学部附属病院 抗加齢予防医療センター長)の伊賀瀬道也先生に解説してもらった。
「日頃からコラーゲンを摂取することで、動脈の比較的大きな部位の改善作用は証明されているので、これによって毛細血管に対してもよい効果が発現される可能性は高く、ゴースト血管がもたらすさまざまな病態に対して優位に働く可能性がある。また、40~50代男性のストレス度合いが高いと出ているが、ストレスが強いと血圧の上昇や、血糖の上昇などの現象につながると明らかにされているので、これらによってゴースト血管を増やす可能性が高い。ゴースト血管が及ぼす影響として、ドライアイや口内炎、関節痛などが知られているが、その他にもゴースト血管は微小血流の悪化をもたらすので、体内の各種臓器の不調から『薄毛』や『シミ』の原因になる」と、ストレス過多のオジサンはゴースト血管が増加するリスクがあり、その対策としてコラーゲンの摂取が効果的であるとの考えを示す。
「過量のお酒を飲むと肌の糖化(老の肌化)は進みやすくなるが、『抗糖化』作用のあるコラーゲンを摂取することでこれらを抑制する可能性がある。また、過量のお酒によって糖尿病の発症、悪化などを起こしやすくなることはもちろんのこと、関節軟骨のコラーゲンも糖化してしまい関節の不調をきたす原因になりかねない。コラーゲンを摂取することで様々な不調から解き放ってくれる可能性がある」と、飲酒とコラーゲンの相関関係について教えてくれた。
「前述の40~50代男性の飲酒量が多い、将来の健康に向けて取り組んでいることが少ない、ストレス度合いが高いというデータは、脳卒中や認知症を発症するリスクが高い環境にいる可能性が高いと見られる。コラーゲンには血圧を低下させ、血管をしなやかにする作用があることから、毎日コラーゲンを摂取することが『脳卒中の予防』や『認知症の予防』にも力強い味方になってくれるはずだ。こういった40~50代男性を取り囲む妻世代や子ども世代が“家族ぐるみ”で40~50代男性のコラーゲン摂取を促すことで未病予防の一環になるのではないかと考えている」と、脳卒中や認知症の予防のためにもコラーゲンの摂取を推奨していた。
「一般的に、コラーゲン摂取は女性に向けた“美容”の話題として捉えられているが、全年代かつ男性にとっても必要な成分といえる。今回の調査では、40~50代男性がストレス度の高い生活をしているとわかったが、コラーゲンはすべての世代/性別において必要不可欠な成分であるため『家族みんなで摂取しよう』という姿勢が必要である」と、コラーゲンは健康的な生活を送るために全世代にとって必要な成分なのだと訴えた。
[「オジサンの曲がり角に関する調査」概要]
調査方法:Webアンケート
調査期間:2023年6月20日~6月22日
調査機関:調査委託先(シグナルリサーチ)
サンプル数:600ss
パネル提供元:GMOリサーチ