- Health&Medical2023/12/14 10:51
クラシエ、寒暖差疲労に関する調査、約6割の人が“寒暖差疲労”を経験
トイレタリー・コスメティックス、薬品、食品の3事業を展開するクラシエは、寒さが厳しくなるこれからの季節に向けて、「寒暖差疲労に関する調査」を実施した。調査の結果、約6割の人が“寒暖差疲労”を経験していることが明らかとなった。
12月に入り、一段と寒さが厳しくなる時期を迎えたが、気象庁の発表(気象庁:向こう3か月の天候の見通し)によると、今年の冬は例年に比べて気温が高い暖冬傾向が予想されている。「暖冬なら例年に比べて過ごしやすいのでは?」と思う人も多いかもしれないが、暖冬でも常に気温が高いとは限らない。日中は暖かくても朝晩は大きく冷え込んだりと、暖冬では気温のアップダウンも大きくなるため、寒暖差にはより注意が必要となる。
こうした寒暖差で体調を崩す人も多く、同社が行った調査では、冬場の気温の変化や、屋内と屋外の温度差などの影響で「疲れ」や「体調の変化」を感じたことがあると答えた人は約6割(58.0%)にも及ぶ結果となった。こうした“寒暖差”による疲れは“寒暖差疲労”とも呼ばれ、体の冷えやだるさ、肩こりなど多岐にわたる体の不調を引き起こす。
同調査で、具体的にどのような症状を感じたことがあるか尋ねたところ、「倦怠感、だるさ」が33.6%で最多の回答となりました。次いで、「頭痛」(23.0%)や「冷え」(21.6%)といった症状が続いた。
気温の寒暖差が大きいと、その気温差に対応しようと体の機能を調節する自律神経が過剰に働く。それによって、エネルギーを必要以上に消費してしまうことで引き起こされるのが“寒暖差疲労”とのこと。前日との気温差や、1日の最高気温と最低気温の差が7度以上あるときに起こりやすくなるとされており、主な症状としては、肩こりや頭痛、めまい、倦怠感、便秘、下痢、不眠などがあげられる。
寒暖差疲労は、体力や筋力の少ない女性や高齢者に多くみられる傾向がある。また、寒暖差疲労になりやすい人には「手足の冷え」「顔や身体のほてり」など、いくつか当てはまる傾向が見られる。今回の調査で、こうした傾向に当てはまる人の割合を尋ねたところ、「手足の冷えを感じやすい」に該当する人は約4割にも及ぶ結果になった。その他にも「寒さや暑さが苦手」・「季節の変わり目に体調を崩しやすい」も3割を超える人が回答しており、多くの人が寒暖差疲労の予備軍である様子がうかがえる。
寒暖差の影響で合わせて気を付けたいのが“肌トラブル”。寒暖差で生じる自律神経の乱れは、肌荒れや乾燥、敏感症状などの肌トラブルにもつながりかねない。特に冬場は、寒さから汗や皮脂が大幅に減少し、血行も悪くなりやすいため、肌にとって過酷な季節となる。肌の水分量が減ることで、刺激から守るバリア機能が弱まり、冬はより肌がカサカサして乾燥しやすくなる。外の空気だけでなく、室内の暖房も乾燥につながるため注意が必要とのこと。
寒暖差疲労を放置していると、慢性的な自律神経失調症や冷えの原因となる可能性があるため、思い当たる人は日ごろから対策を心掛けよう。
生活習慣を整え、規則正しい生活リズムを作ることは、自律神経のバランスを整えるために重要なポイントとなる。睡眠時間は7時間程度を目安とし、寝る1時間前くらいからスマホなどのデジタル機器を見るのは避けるなど、良質な睡眠を心掛けよう。また、適度な運動も寒暖差疲労の改善につながる。筋肉疲労が残るような激しい運動ではなく、ウォーキングやストレッチなど、無理なくできるものを習慣化して、疲れにくい体を目指そう。
体を温める際には、内側と外側の両方から温めることを意識しよう。体を内側から温めるには、食事や飲み物を工夫することが重要となる。特に冷たい飲み物や体を冷やす食べ物のとり過ぎには注意が必要だ。食事はたんぱく質や根菜類など体を温める効果が期待される食材をバランスよく摂ることを意識し、温かい飲み物をとる習慣をつけよう。
外側から体を温めるにはお風呂にゆっくりつかることが大事だという。忙しいと、ついシャワーで済ませてしまう人も多いかもしれないが、入浴すると全身の血行が良くなり、体に蓄積された疲労物質を取り除く効果が期待できる。3首(首・手首・足首)を温めることを意識しながら、ぬるめのお湯に10~15分程度、肩までしっかりとつかるようにしよう。
[調査概要]
調査対象:全国の20代~60代の男女500名(有効回答数)
調査期間:11月1日
調査方法:インターネットアンケート/クラシエ調べ