- Health&Medical2024/08/09 22:19
日本ケロッグ、「便秘と腸活の新常識」をテーマにセミナー開催、オールブランを使った「ちょい足し快腸レシピ」も披露
日本ケロッグは、「便秘と腸活の新常識」をテーマとしたプレスセミナーを8月6日に開催した。今回のセミナーでは、「便通異常症 診療ガイドライン 2023」の評価委員会委員で便秘症の臨床経験が豊富な鳥居内科クリニック院長 鳥居明先生が便秘の最新知見と対策について解説した他、大妻女子大学教授 青江誠一郎先生が「発酵性食物繊維」の有用性やその選び方について紹介した。また、スポーツパフォーマンスに関心が高まるこの時期、元バレーボール選手でアテネ五輪出場経験のある大山加奈さんが、現役時代に便秘ケアや腸活に取り組んだ体験談をビデオメッセージで伝えてくれた。そして、腸内細菌研究の第一人者である京都府立医科大学教授 内藤裕二先生に、アスリートのパフォーマンス向上と腸内環境について講演してもらった。最後には、日本ケロッグの「オールブラン」シリーズを使った「ちょい足し快腸レシピ」が披露された。
セミナーではまず、「便通異常症 診療ガイドライン 2023」評価委員会の委員を務めた鳥居内科クリニック院長 鳥居明先生が「便秘のおはなし 最新情報とケア対策」と題した講演を行った。「『便通異常症 診療ガイドライン 2023』は、診断や治療方針を決定する際の情報を提供する医療従事者向けの書籍で、6年ぶりに改訂された。この中で、便秘は年間約122万円の経済損失となっており、慢性便秘症の患者は欠勤率が2.3倍、生産性の低下が1.7倍であることがわかった。また、便秘対策には食物繊維の『量』ではなく『質』が重要であり、発酵性食物繊維を意識して摂ることが新常識となっている」と、最新の診療ガイドラインから注目される新常識を紹介した。便秘の実状と健康リスクについては、「男性の便秘が増加傾向」「夏と冬は便秘が起こりやすい」「自力排便ができない隠れ便秘に要注意」「慢性便秘症の人は生存率が低く、心筋梗塞、脳梗塞、慢性腎臓病、腎不全の発症リスクが高まる」と指摘。便秘改善におすすめのケア対策として、「腸マッサージ」と「体ひねり運動」を教えてくれた。「便秘は生活の質を下げるだけでなく、命にかかわる病気と関連がある。それだけに、便秘の正しい知識を得て、自分の便通に意識を向けることが大切。生活習慣で変えられるところは改善し、便秘が辛い場合は医師に相談してほしい」とまとめた。
続いて、大妻女子大学教授 青江誠一郎先生が、質の高い食物繊維として認められた「発酵性食物繊維」の有用性について説明した。「発酵性食物繊維とは、腸内の有用菌によって発酵を受ける食物繊維で、発酵産物である短鎖脂肪酸が宿主に有益な作用をもたらすものを指す。発酵速度の違いで『低分子水溶性食物繊維』『高分子水溶性食物繊維』『不溶性食物繊維』の3タイプに分けられ、それぞれ大腸内で発酵する部位が異なる」と、発酵性食物繊維の定義と種類について解説。「国内外の最新の研究から、大麦や小麦ブラン、たまねぎ、ごぼうなどの発酵性食物繊維を継続的に摂取することで、腸内環境改善効果があることが明らかになった。また、腸内で短鎖脂肪酸である酪酸が増加し、全身のさまざまな機能に良い影響をもたらすことが報告されている」と、発酵性食物繊維に関するエビデンスを紹介した。特に小麦ブランを用いて日本人を対象に行った試験では、小麦ブランの継続摂取によって腸内環境の改善作用が認められたという。「この結果から小麦ブランは、従来の不溶性食物繊維としての機能(かさ増し効果、保水性)に加え、発酵性食物繊維による機能性(酪酸の産生)も兼ね備えた食品であることが証明された」と、その有用性を訴えた。
ここで、元バレーボール日本代表でアテネ五輪にも出場した大山加奈さんのインタビュー動画が上映され、現役時代、パフォーマンス向上のために便秘ケアや腸活に取り組んだ体験談を語ってくれた。「私は幼いころから便秘がちだったが、特に日本代表に入ってから、精神的なプレッシャーやストレスなどで、さらに便秘がひどくなってしまった。便秘が続くとお腹が張って、プレーのパフォーマンスやメンタル面に影響が出ることもあった」と、現役時代は便秘に悩まされていたと明かす。便秘解消のために取り組んでいたことを聞くと、「食事の中で発酵食品や食物繊維を多く摂るように意識していた。しかし、当時の選手食堂には発酵食品の種類が少なく、海外遠征に行った際にはヨーグルトにドライフルーツを入れるなど、いろいろ工夫していた」とのこと。「便秘の悩みは自分一人で抱え込んでしまいがちだが、試合でパフォーマンスをしっかり出すためには、専門家に相談することも重要だと感じている。また、メンタルヘルスについても自分自身の変化を敏感に感じ取って、その変化を見逃さずに周りの人に相談してほしい」と、アスリート目線からアドバイスを送ってくれた。
次に、腸内細菌研究の第一人者である京都府立医科大学教授の内藤裕二先生が、「運動パフォーマンスと腸内環境の関係」と題した講演を行った。内藤先生は、アスリートにおける腸の役割として、「回復力・パフォーマンス」「タンパク質の同化・異化」「睡眠・概日リズム」の3つを挙げる。「まず、毎日運動をしてパフォーマンスを上げていくためには回復力が必要になる。また、効果的に筋肉をつけるためにはタンパク質の同化・異化がポイントになる。アスリートでは、筋タンパク質の合成反応(同化反応)が減弱し、異化亢進状態にあるため、単純にアミノ酸やタンパク質を補給するだけでは筋肉は増えない。このタンパク質同化抵抗性を解除するには、腸内環境を整えることが重要になる。肥満マウスの試験では、食物繊維の欠乏によって骨格筋が萎縮し、握力が低下したが、それらは高発酵性食物繊維の摂取で回復することが明らかになった」と説明した。「睡眠・概日リズムについては、アスリートがパフォーマンスを上げるためには、体内時計のリセットが必要であり、睡眠時間以上に、睡眠の質を考えることが大切となる。そして、より覚醒レベルを高めるためにも、糖質を制限し、適量の脂肪、炭水化物、タンパク質で構成される“高発酵性食物繊維”の朝食をとってほしい」と、発酵性食物繊維はアスリートのパフォーマンス向上にも重要な役割を担っているとの見解を示した。
セミナーの最後には、日本ケロッグ マーケテイング本部の上西理奈子氏と、同社 研究開発部の木村千晶氏が登壇し、「オールブラン」シリーズを使った「ちょい足し快腸レシピ」を紹介した。「『オールブラン』は、約110年前に米国で誕生した世界初の食物繊維が豊富なシリアルで、日本でも1987年から50年近く販売されているロングセラー商品となっている。また、発酵性食物繊維を多く含み、『腸内環境の改善』+『便通の改善』のWの効果が報告されている。2020年には機能性表示食品として登録されている」と、上西氏が「オールブラン」の商品概要について説明。
「『オールブラン』は、小麦ブラン(小麦の外皮)を原料としており、小麦ブランには全粒粉の約4倍の発酵性食物繊維が含まれている。『オールブラン ブランリッチ』40gを継続摂取することで、排便回数・排便量ともに増加した試験結果から、便通改善効果があることも認められている」と、「オールブラン」の機能性について木村氏が解説した。
そして、いつもの食事に「オールブラン」を“ちょい足し”した、「ちょい足し快腸レシピ」として、「ヨーグルト+グラノラ」「たまごサンド」「かぼちゃスープ」「冷奴」の4品が披露された。
「ヨーグルト+グラノラ」は、朝食におすすめの一品。「たまごサンド」と「かぼちゃスープ」は、発酵性食物繊維を手軽にプラスできるランチ向けのセット。「冷奴」は、夕食に一品加えたり、お酒のおつまみにもピッタリな快腸メニューとなっている。
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