SIAA、9月9日「SIAA抗菌の日」の記念日制定式を開催、抗菌/抗ウイルスに関する意識調査の結果も発表

「SIAA抗菌の日」記念日登録証を披露する、左から:日本記念日協会 代表理事の加瀬清志氏、抗菌製品技術協議会 会長の庄田正博氏

抗菌製品技術協議会(以下、SIAA)は、2020年の新型コロナウイルス感染症(以下、新型コロナ)による緊急事態宣言以降、4倍に増加した会員企業1155社を対象に、抗菌に関する最新の製品紹介や企業の取り組みを共有する総会を9月9日に開催した。同日に行われた記者発表会では、毎年9月9日を「SIAA抗菌の日」として日本記念日協会から正式認定されたことを発表すると共に、記念日の制定式が執り行われた。あわせて、SIAAが全国の生活者(20~69歳の男女)2065名を対象に実施した、抗菌/抗ウイルスに関する意識調査の結果についても発表した。

抗菌製品技術協議会 会長の庄田正博氏

「SIAAでは、抗菌・抗カビ・抗ウイルス・抗バイオフィルムなどの機能において、消費者に安心・安全・快適を提供することをビジョンに掲げている。SIAAの会員数は、新型コロナ以降急激に増加し、今年8月1日時点で1155社に達している。国内外の多数の加工製品メーカーが会員企業となっており、各社の製品にSIAAマークを表示し、SIAAマークが消費者にとって、購入や使用の際の安心・安全の証となることを目指している」と、SIAA 会長の庄田正博氏が挨拶。「ビジョン達成に向けた基本方針としては、3つの取り組みに注力している。1つ目は、SIAAマークが消費者にとって製品の安心・安全の証となるよう、信頼性をさらに高めていく。2つ目は、SIAAマークの認知度や評価を高め、会員企業の満足度を向上させる。3つ目は、SIAAマークシステムをグローバルで確立し、必要とされる海外地域に広げていく」と、SIAAマークを推進し、菌・ウイルス・カビなどの衛生に関して、消費者に安心・安全・快適を提供していくとの方針を示した。

日本記念日協会 代表理事の加瀬清志氏(左)から記念日登録証を授与される抗菌製品技術協議会 会長の庄田正博氏

続いて、「SIAA抗菌の日」制定式が執り行われ、日本記念日協会 代表理事の加瀬清志氏からSIAAの庄田氏に記念日登録証が授与された。加瀬氏は、「今回、9月9日を『SIAA抗菌の日』として正式に記念日認定し、当協会のホームページに掲載した。9月9日は重陽の節句でもあり、非常に縁起の良い日に『SIAA抗菌の日』が制定されたと感じている。一つ一つの記念日には文化があると同時に、毎年必ず来るビジネスチャンスにもなっている。記念日登録された商品やサービス、業界・業種などに、その日が来ることで多くの関心や注目が集まる。また、記念日は歴史を記憶する最高の装置でもある。『〇〇の日』として人々の心の中に残り、社会に広げていくことができる」と、記念日登録することの意義について語った。

日本記念日協会 代表理事の加瀬清志氏

庄田氏は、「『SIAA抗菌の日』は、SIAA会員企業数1000社を記念して、『抗菌効果減少率99%』の99に由来し、9月9日に制定された。ISOの承認・発行によって、抗菌加工製品市場が世界的に拡大している中で、『世界基準に準拠したSIAAマークの認知拡大』と『抗菌/抗ウイルスへの理解促進啓発』を目的としている」と、9月9日を記念日に制定した背景を紹介。「来年度の記念日には、消費者をターゲットにしたコンクールや表彰、授賞式など、抗菌/抗ウイルスに関する新たなイベントを開催したいと考えている」と、来年の9月9日に向けて「SIAA抗菌の日」を盛り上げていきたいと意欲を述べた。

抗菌製品技術協議会 副会長の志賀彰氏

次に、SIAAが全国の生活者(20~69歳の男女)2065名を対象に実施した、抗菌/抗ウイルスに関する意識調査の結果について、SIAA 副会長の志賀彰氏が発表した。「コロナ禍で抗ウイルスへの関心をきっかけに衛生性への関心が急伸すると共に、SIAAの会員数も大幅に増加した。そこで今回、現時点における消費者の衛生性や抗菌に対する関心を探ると共に、SIAA認知度の確認、今後のアクションに資する情報を得るためアンケート調査を実施した」と、調査目的について説明。「調査結果によると、衛生意識に関する設問では、コロナ禍後の現在においても、抗菌/抗ウイルスへの意識が高い層は約7割を占め、依然として高い関心が持たれていることがわかった。また、コロナ禍を経て抗菌/抗ウイルスへの意識が高まった人は継続して意識している傾向にあった」とのこと。「抗菌/抗ウイルス加工については、ポジティブな印象を持つ人が8割を占め、不特定多数が触れる物で要望が高い一方で、気休め程度ととらえる人も多くいた。知りたい情報として、SIAA登録に必須である『効果のエビデンス』『安全性』に加えて、『持続性』『実環境での効果』が望まれていることが明らかになった」と、コロナ禍後も抗菌/抗ウイルスへの意識は高いレベルにあると解説した。

「SIAAマークの認知度は41%となり、2年前の調査から5ポイント上昇した。SIAAマークは、トイレ・キッチン・浴室用品・手すりや吊り手などを通じて知られているが、マーク表示によって衛生面の不安解消につながる人は43%、SIAAマーク付き製品を購入した人は59%となった。一方で、SIAAマーク表示による価格転嫁を受容する層は、まだ限られていることも明らかになった。この結果を受けて、SIAAでは今後、消費者にとって、製品の購入や使用の際の安心と安全の証となるべく、SIAAマークの認知度や価値のさらなる向上を図っていく」と、今後もSIAAマークの信頼性・認知度・価値向上に向けて訴求活動に力を注いでいく考えを示した。

LIXIL 常務役員 トイレ空間事業部 事業部長の水谷優孝氏

SIAAの会員企業を代表して、LIXILとくら寿司が各社の抗菌/抗ウイルスに関する取り組みを紹介した。LIXIL 常務役員 トイレ空間事業部 事業部長の水谷優孝氏は、「当社は、INAX時代の1993年、世界で初めて抗菌セラミックスの商品化に成功し、それから30年以上にわたり抗菌商品を作り続けている。また、SIAAの設立から幹事会社の一つとして、抗菌効果の基準作りに、各メーカー、試験機関、学術者、消費者団体と連携しながら積極的に取り組み、1998年に抗菌剤の安全性や抗菌効果を認証する『SIAAマーク』の制定につなげた。今後も、抗菌のフロントランナーとして、抗菌業界をリードし続けていく」と、抗菌商品のリーディングカンパニーとして業界全体をけん引していくとアピールした。

くら寿司 執行役員 管理本部長の瀬口賢治氏

くら寿司 執行役員 管理本部長の瀬口賢治氏は、「当社は、2020年6月11日に『抗菌寿司カバー鮮度くん』をSIAAマークに登録した。コロナ禍の影響で、回転レーンを通じて寿司を提供するチェーン店がほぼなくなりつつある状況の中で、当社が回転レーンを継続できている背景には、SIAAの認証を受けた『抗菌寿司カバー鮮度くん』があるからだと自負している。当社では、今後も『抗菌寿司カバー鮮度くん』を通じて、食の安全・安心、そして楽しさを追求していく」と、SIAAマークを取得した「抗菌寿司カバー鮮度くん」によって、消費者が安心・安全に回転寿司を楽しめる環境を提供していると述べていた。

[「生活者における抗菌/抗ウイルスに関する意識調査」概要]
調査期間:6月19日(水)~20日(木)
調査方法:インターネットリサーチ
対象地域:全国
対象者:20~69歳の男女
有効回答数:2065サンプル(人口構成比に合わせ回収)

抗菌製品技術協議会=https://www.kohkin.net/


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