- Health&Medical2025/01/21 15:21
湘南美容クリニック、美容医療特化型翻訳アプリをリリースし「インバウンド重点クリニック」構想を本格始動
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SBCメディカルグループホールディングス(以下、SBC)が経営支援を行う湘南美容クリニックは、美容医療に特化した独自の翻訳アプリをリリースするとともに、「インバウンド重点クリニック」構想の本格的な実施を開始した。この取り組みは、メディカルツーリズムへの需要拡大に対応し、インバウンド客が日本の美容医療を、シームレスに受けられる環境を整備することを目的としている。
世界の美容医療市場は、2024年から年平均成長率(CAGR)12.17%で拡大を続け、2032年には2125億ドルに達すると予測されている。特にアジア圏では、美容医療への関心が高まり、メディカルツーリズムの人気が上昇。日本、韓国、タイといった国々が主要な渡航先として注目を集めている。日本国内でも、質の高い美容医療を求める外国人客の増加が顕著となっている。
SBCが経営支援を行う湘南美容クリニックでは、年間1万人以上のインバウンド客を受け入れ、問い合わせ件数は2万件を超えている。これまでは中国市場が主な顧客層だったが、近年では英語圏をはじめとする他地域からの需要も拡大しているという。こうした市場動向を踏まえ、SBCは業務体制の強化とともに、持続可能な成長を支える革新的なソリューションを積極的に導入。これによって、世界的な美容医療市場の拡大に対応しながら、さらなる発展を目指している。
SBCが開発した美容医療特化型翻訳アプリは、クリニックのコンシェルジュと海外から訪れるインバウンド客の円滑なコミュニケーションを支援するとのこと。このアプリは、専門的な医療用語を正確に翻訳できるため、治療前の説明、同意書の理解、カウンセリングをスムーズに進める重要なツールとなる。現在、英語と中国語に対応しているが、さらなる言語の追加を計画中であり、また、全国のクリニックへの導入が順次進められている。この取り組みによって、海外からの顧客も言葉の壁を感じることなく、安心して治療を受けられる環境が整いつつある。
さらにSBCは、新宿本院、新橋銀座院、大阪梅田院の3つの拠点を「インバウンド重点クリニック」に指定した。これらのクリニックでは、英語および中国語に対応する専任のコンシェルジュを配置し、顧客の信頼に足るコミュニケーションを実現している。将来的には、横浜、名古屋、仙台、札幌といった主要都市への展開も予定しており、これらの施策を通じて、来年末までに年間インバウンド客数を現在の倍となる2万人へ増加させることを目指している。
SBCは、最先端の医療技術と日本特有の繊細で心のこもった対応を融合させることで、医療・美容・観光が交わる新たな体験の創出を目指す。この取り組みは、日本のメディカルツーリズム分野のさらなる発展にも大きく貢献するものとなる。同社では、「美容医療をもっと近に」というコンセプトのもと、美容医療の新たな未来を切り拓いていく考え。
SBCメディカルグループホールディングス=https://sbc-holdings.com/jp
湘南美容クリニック=https://www.s-b-c.net/