大手町駅直結のクロスフィットジム「TOKYO SPINE BOX」が本格オープン、ビジネスマンの新たなコミュニティ形成をサポートする役割も

T－SPINEは、NTTアーバンバリューサポートの協力のもと、東京・大手町駅直結のフィットネス複合空間「TOKYO SPINE BOX」を、1月23日から本格オープンした。同施設では、「CrossFit Otemachi」と題し、日常生活の動作をメインとしたトレーニングである「クロスフィット」を展開すると共に、グループフィットネスを通じてビジネスマンのコミュニティ形成をサポートする取り組みにも力を注いでいる。今回、本格オープンにあたり、同施設の概要やトレーニングメニューの特徴、今後の展開などをT－SPINEの白田敏人CEOに聞いた。

クロスフィットは、歩く・走る・起き上がる・拾う・持ち上げる・押す・引く・跳ぶなどの「日常生活で繰り返し行う動作」をベースとしており、基礎体力の獲得だけでなく、身体機能の向上にもつながるトレーニングとなっている。2000年頃に米国で誕生し、世界ではすでに1万5000件以上のクロスフィットジムが開設されているが、日本国内では約60件、大手町を含めた大丸有エリア（大手町・丸の内・有楽町）においては「TOKYO SPINE BOX」が初のクロスフィットジムになるという。

大手町にオープンした狙いについて、白田CEOは、「これまで大手町の周辺には、富裕層向けのマシンジムが中心で、気軽にトレーニングができるフィットネスジムはほとんどなかった。クロスフィットのジムは、海外では、米・ウォールストリートや英・シティ、中国・上海、香港など金融街の周辺に多く展開しており、主にビジネスマンに利用されている。そこで今回、日本を代表する金融街である大手町にもクロスフィットのジムをオープンすることで、大手町で働くビジネスマンの心身のパフォーマンス向上をサポートしていく」と語る。

また、マシンジムでは、利用者が様々なマシンを使って個人でトレーニングを行うため成果が見えにくく、途中で挫折してしまうケースも少なくない。これに対して、クロスフィットは、グループ形式でのトレーニングを基本とし、毎回異なる内容のメニューを提供するという。「クロスフィットでは、ワークアウトの結果をホワイトボードに記録し、回数、時間、重さ、距離など、次の数値目標を設定してグループでトレーニングを行う。金融関係のビジネスマンは、普段から数字を追いかける仕事をしている人が多く、この点でもクロスフィットのプログラムにマッチすると考えている」と、トレーニングの成果が実感しやすく、金融街のビジネスマンに適したプログラムになっていると訴えた。

営業時間についても、ビジネスマンが出社前や出社後に利用しやすいよう、平日は早朝6時半から、夜は21時から開始のプログラムを用意している。「大手町のオフィスに出社する人だけでなく、リモートワークをしている人が早朝に『TOKYO SPINE BOX』まで来てトレーニングをして、自宅に戻って仕事をするというケースもある。ずっと家の中にいるよりも、毎朝クロスフィットをすることで1日のリズムができ、リモートワークのパフォーマンス向上にもつながる」と、リモートワークをするビジネスマンにも活用してほしいと述べていた。

クロスフィットの具体的なトレーニングメニューとしては、「心肺機能系」（縄跳び、ランニング等）、「自重コントロール系」（腹筋、腕立て等）、「加重コントロール系」（バーベル、ダンベル等）の3種類の動作を組み合わせた、多種多様な運動を行うとのこと。これによって、日常生活に欠かせない「心肺持久力・スタミナ・筋力・柔軟性・スピード・連動制・正確性・俊敏性・バランス」といった10個の基礎的身体能力を高めていくという。トレーニングの時間は1回1時間。同じ運動を繰り返すのではなく、毎回違うトレーニングを行うのも特徴の一つで、これによって、突発的に生じた事態にも対応できる身体能力の獲得を目指していく。

ここで、「CrossFit Otemachi」で提供する代表的なクロスフィットメニューを実演を交えて紹介してもらった。「ローイング（Rowing）」は、カーディオマシンに乗ってボートを漕ぐのと同様の動作をするトレーニングとのこと。

「パワークリーン（Power Clean）」は、バーベルを床から一気に引き上げ、肩の位置でキャッチするトレーニング。ウェイトリフティングの基本動作で、垂直方向への跳躍力や瞬発力は、立ち上がったり走り出したりするための大事な体力とされている。

「スプリットジャーク（Split Jerk）」は、床から一度肩でキャッチし静止させたバーベルを、両足を前後に開きながらバーベルを頭上に持ち上げるトレーニングで、ウェイトリフティングの種目としても知られている。脚力と腕力を連動させることで肩からバーベルを頭上に持ち上げる。

「ケトルベルスウィング（Kettle Bell Swing）」は、ケトルベル（重り）を両手で持って、目線の高さまで振り上げるトレーニング。「トゥス トゥ バー（Toes to Bar）」は、バーにぶら下がった状態から体幹の屈曲動作を使い、つま先がバーに接触するまで上げるトレーニングとなる。

こうした本格的なクロスフィットのプログラムを中心にしながら、初めてジムを利用するようなビギナー向けのプログラムとしてFoundationクラスも用意している。「Foundationクラスは、クロスフィットで行う基本動作の習得やクロスフィットメニューに慣れていくためのプログラムとなっている。『TOKYO SPINE BOX』では、会員にならなくてもプログラムに1回参加できる『Drop－in』や3回まで体験できる『Trial Plan』も用意しているので、ぜひ活用してほしい」と、クロスフィット初心者の人も気軽に利用してほしいと話していた。

さらに、白田CEOは「TOKYO SPINE BOX」のもう一つの狙いについて、「単なるクロスフィットジムではなく、家庭、職場に次ぐ『大人の部活』として第3の場に位置付けていきたいと考えている。このジムを通じて、大手町近隣で働くビジネスマンの新たなコミュニティ形成をサポートする役割も担っていく」と力を込める。「クロスフィットのトレーニングはグループ形式で行うので、参加者が同じ空間で同じ目標に向かって努力をする中で会話が生まれやすく、つらいメニューを励ましあって乗り越えることで仲間意識も芽生えやすい。トレーニングについても、チームやペアで行うメニューを用意するなど、コミュニケーションがとりやすいように工夫している。また、トレーニング以外のイベント企画も積極的に展開している」と、職場や年齢、役職も関係ないクロスフィットコミュニケーションを広げていきたい考えを示した。

そして、今回の本格オープンでは、会員のコミュニケーションをさらに活性化させるべく、施設内に「TSB カフェスタンド」を新たに設置した。カフェスタンドでは、プロテインスムージーを始め、オーガニックビネガードリンク、産地直送アップルジュース、コーヒーなどのドリンクや、Pabst Blue Ribbonのアメリカンビールなどのアルコールも提供するという。「カフェスタンドを設置することで、ハードなトレーニングジムというイメージを払拭し、施設の前を通りがかった人にも気軽に立ち寄ってもらえるようになると考えている。また、店舗前のスペースには、ドライガーデンを背景にゆっくりとドリンクを飲めるテラス席も用意しており、カフェスタンドと合わせてトレーニング後の交流につなげていきたい」と、会員同士の交流がより深まることに期待していた。

今後の展開について白田CEOは、「本格オープンを機に、法人向け営業にも力を注いでいく。現在、企業の部署単位で『TOKYO SPINE BOX』を活用してもらう提案をしており、すでに利用実績も出てきている。これからは新入社員が増える時期なので、新卒者を対象にしたプログラムも提供していく」と、法人向けのアプローチを強化していくという。「また、当社では大手町の他に、千葉・習志野と神奈川・湘南でもクロスフィットジムを運営しており、フランチャイズで相模原エリアにも展開している。今後は、この4店舗を連携して会員同士が交流できるイベントなども実現していきたい」と、店舗間を連携したイベントも計画しているとのこと。「将来的には、米・ウォールストリートや英・シティなど海外のクロスフィットジムと連携し、オンラインでのトレーニングや大会を開催していきたい」と、大手町から世界へクロスフィットを通じたコミュニティを広げていきたいと意欲を見せていた。

［TOKYO SPINE BOX概要］
場所：東京都千代田区大手町2丁目2－2
（地下鉄出口 アーバンネット大手町直結）
営業時間：
　平日 6:30～22:00（最終クラスは21:00～）
　土・日 7:30～13:00
会員向けプラン：
　入会金：1万1000円
　Premium（クラス無制限・コーヒーサービス）3万7400円／月
　9／Month（クラス利用月9回）2万7500円／月
その他プラン：
　Ticket（10回）3万8500円
　Trial Plan（3回）6600円
　Drop-in（1回）4400円
　Drop-in（Group Member）3300円
　Open Gym（最大90分間／回）4400円
（すべて税込）

T－SPINE＝https://t-spine.co.jp/
TOKYO SPINE BOX／CrossFit Otemachi＝https://t-spine.co.jp/crossfit_otemachi/