今治タオル工業組合、資源（コットン）ロスの削減を推進するため今治タオル 本店に「タオル回収BOX」を設置

今治タオル工業組合によって推進されるジャパンブランド「今治タオル」は、日本最大のタオル産地として資源（コットン）ロスの削減を推進するため、今治タオル 本店に「タオル回収BOX」を設置し、使い終わった今治タオルを原料とし新たな糸へと再資源化する取り組みを開始する。

今治タオルは、日本最大のタオル産地として、環境への負荷を抑えたタオル作りに積極的に取り組んでいる。特にタオルの生地を織るときに生じるタオルの端材（捨て耳）は今治だけでも年間数百トン発生していると推計され、長年課題となっていた。そこで、2021年9月にクラボウが運営するアップサイクルシステム「L∞PLUS（ループラス）」と連携し、端材を再利用したアップサイクル原糸「L∞PLUS糸」を用い、アップサイクルタオルを作った。

今回は資源（コットン）ロス削減の新たな試みとして、端材だけではなく使い終わったタオルを原糸に再利用できないかと考え、今治タオル 本店に「タオル回収BOX」を設置した。使い終わった今治タオルを消費者に持ち込んでもらうことで、捨てるのではなく再び資源として活用することができ、消費者もサステナブルな取り組みに参加することができる。

試験的に4月1日から今治タオル 本店に設置し、500kgの回収を目標としている。回収対象は「今治タオル」の産地ネームもしくはブランドネームが縫着された商品とのこと。運用状況を踏まえ他店舗への展開を検討するとともに、今治タオルは今後、同取り組みをさらに発展させ、産地全体として循環型社会の実現を目指す。

回収されたタオルは、クラボウが愛知県に所有する安城工場に搬入され、クラボウ独自の開繊・反毛技術を用いて原糸に戻す「L∞PLUS（ループラス）」の技術でアップサイクル原糸「L∞PLUS糸」に生まれ変わる。

［今治タオル 本店 概要］
所在地：愛媛県今治市東門町5丁目14番3号
営業時間：9:30～18:00
休業日：年末年始

今治タオル工業組合＝https://www.itia.or.jp/