生活の充実度調査2022、1年間「生活が充実していた」人は前年調査から上昇、行動制限の緩和により「家族や親戚との関係」の充実度が高まる

生活者の“健康と暮らし”に関する情報を発信するポータルサイト「マイライフニュース」を運営するヒューマン・データ・ラボラトリは、2021年に実施した「生活の充実度調査」（2021年12月16日～23日 ※プレスリリース「生活の充実度調査2021」2021年12月28日発表）に続き、2022年に生活者がどのような暮らしや生活ぶりに充実感を抱いていたのかを探るため、全国の男女523名を対象にアンケート調査を行いました（2022年12月12日～19日）。

新型コロナウイルス感染症（以下、新型コロナ）の拡大から2年以上が経過した2022年は、行動制限が緩和され、まさに“ウィズコロナ元年”ともいえる年となった。その中で、「今年の生活が充実していた」と回答した人は44.9％となり、厳しいコロナ禍だった前年調査から2.4ポイント上昇した。最も充実していたことについても、「家族や親戚との関係」の比率が高まり、今まで会えなかった家族や親戚とのコミュニケーションが増えたことがうかがえる結果となった。一方で、今年最も充実していなかったことでは、「金銭面」が上位に挙がっており、エネルギーコストや物価の高騰が生活の充実度に大きく影響を及ぼしていることが浮き彫りとなった。

2022年は前年に実施した調査（2021年12月16日～23日）に比べて、「生活が充実していた（とても充実していた＋やや充実していた）」が2.4ポイント上昇し、44.9％と約半数の人が充実していたと回答した。また、「生活が充実していなかった（あまり充実していなかった＋まったく充実していなかった）」も前年から2.3ポイント減少しており、昨年に比べて生活が充実した人が多かったことがわかった。

2022年に最も充実していたことは「何もなかった」が最も多く28.3％、次いで「家族や親戚との関係」が14.0％、「趣味や自己啓発」が11.7％となった。新型コロナ拡大防止のための行動制限が緩和されたことで家族や親戚とのコミュニケーションが増えたことが「家族や親戚との関係」の比率の高さにつながったと思われる。

「生活が充実していた（とても充実していた＋やや充実していた）」と回答した人の1年間で最も充実していたことでは、「家族や親戚との関係」がトップで21.3％だった。次いで「仕事や学業」（16.6％）、「旅行やレジャー」（15.7％）となり、「趣味や自己啓発」（15.3％）よりも高い比率を示した。「仕事や学業」、「旅行やレジャー」の充実は、1年間の充実度をより高める傾向にあると推察される。

「生活が充実していなかった（あまり充実していなかった＋まったく充実していなかった）」人の1年間で最も充実していたことは、「何もなかった」が最も多く59.7％だった。その一方で、「健康など身体状況」が6.9％となった。健康であることは当然であるとの意識が強く、生活が充実していたと実感しにくいものとみられる。

1年間で最も充実していたことについて、2021年に実施した調査と2022年の調査を比較した結果、「旅行やレジャー」が7.1ポイント上昇し、「趣味や自己啓発」が4.8ポイント減少した。新型コロナ拡大防止のための行動制限が緩和されたことで「旅行やレジャー」を楽しんだ人が増えたとみられる。一方、2021年は緊急事態宣言の発出などで、外出ができなかったことから、「趣味や自己啓発」に取り組む人が多くみられたが、2022年は行動規制の緩和などで、家族や親戚とのコミュニケーションや旅行・レジャーを楽しむことで生活の充実を図ったものと思われる。

「今年1年間で最も充実していたことは何か」で回答したことを充実させるためにしたことは、「休日など自由な時間を増やした」が28.3％、「仕事をたくさんした（転職や副業、残業など）」が23.7％、「お金をかけた」が20.5％に達した。「家族や親戚との関係」や「趣味や自己啓発」「旅行やレジャー」を充実させたとの回答が多くみられたことから、これらのために「休日など自由な時間を増やした」や「お金をかけた」といった回答が高くなったものと推察される。

1年間で最も充実していなかったことは、「金銭面」が16.1％、「旅行やレジャー」が15.3％となった。2022年はエネルギーコストの上昇や急激な円安を背景にした原材料価格、包装資材の高騰に加え、物流コストの上昇などを理由に、様々な製品などが値上がりしたことで、金銭的な余裕を感じることができなかったと思われる。「旅行やレジャー」についても水際対策の規制緩和が行われたのが昨年10月11日であったことを考えると、海外旅行を楽しめた人はごくわずかであると考えられることから、充実していなかったとする回答が多かったものとみられる。

「今年1年間で最も充実していなかったことは何か」で回答したことが充実しなかった理由では、「お金をかけられなかった」が18.6％でトップだった。生活を充実させるためには経済的な余裕が必要であることが浮き彫りとなった。次に「外出をしなかった」（13.9％）、「生活習慣が乱れていた」（13.4％）が続いた。新型コロナ拡大から2年以上が経過し、外出を控えるなどの生活行動が常態化していることがうかがえる結果となった。

2023年に最も充実させたいことでは、「金銭面」と「旅行やレジャー」が14.7％で並んだ。「健康など身体状況」も14.0％となっている。物価の上昇や円安に対する不安感から、「金銭面」の比率が高まったものとみられる。一方「旅行やレジャー」は、日本へ入国・帰国する際の水際対策の緩和から海外旅行への期待が比率となって現れたものと推察される。「健康など身体状況」は、新型コロナとインフルエンザの同時流行が懸念されるなど、感染症への不安から多くの回答を集めたとみられる。

2022年最も充実していたことと2023年最も充実させたいことを比較した結果、「金銭面」が11.1ポイントも比率を伸ばしていた。「金銭面」が来年の充実度を左右するものと予測される。また、「健康など身体状況」も8.5ポイント増えた。1年間、病気もなく健康に過ごしたいという人が多いことがうかがえる。逆に「何もない・わからない」は16.8ポイントも比率を下げた。2023年に向けて生活を充実させたい意欲がみられる結果となった。

「来年最も充実させたいこと」のために何をするかでは、「休日など自由な時間を増やす」（24.2％）、「仕事をたくさんする（転職や副業、残業など）」（23.8％）、「生活習慣を見直す（食生活や睡眠など）」（23.3％）が上位を占めた。ゆとりある生活を望む人と仕事を頑張りたい人、規則正しい生活を目指したい人と、三者三様に意見が割れる結果となった。

今回の調査結果を受け、マイライフニュースの長誠編集長は、「2022年を振り返り、『生活が充実していた』と回答した人は44.9％と約半数に達し、2021年に実施した同様の調査に比べて2.4ポイント上昇していた。今年は行動制限が緩和され、日本へ入国・帰国する際の水対策の規制も緩和されるなど、様々な規制が緩和された年でもあった。行動などに自由度が増したことで、生活への充実感がより感じられたものと推察される。『家族や親戚との関係』が今年1年最も充実していたと回答していることから、行動制限の緩和によって、お盆や大型連休などで帰省することができた人も多かったとみられる。一方、今年最も充実していなかったことは『金銭面』と回答する人が最も多い結果となった。エネルギーコストの上昇や急激な円安を背景にした原材料価格、包装資材の高騰に加え、物流コストの上昇などを理由に、様々な製品などが値上がりしているにもかかわらず、賃金の上昇は見られないなど、生活者の経済的な負担が増していることが影響しているものと思われる」と分析する。

「2023年も様々な製品が値上げを予定しているだけに、『金銭面』を今年1年間で最も充実させたいこととして多くの人が回答していた。その一方で、『旅行やレジャー」を充実させたいという回答も多く見られた。旅行代金の割引と地域クーポンを付与する“全国を対象とした観光需要喚起策”である全国旅行支援が2023年も延長継続が決定したことに対する期待の表れとみられる。また、2023年について『何もない・わからない』や『何もしない』といった消極的な回答が少なかったことから、2023年は多くの人々が、“生活を充実させたい”と強く思っていることもうかがえる」と、2023年は“生活充実”への意欲がさらに強まるとの見通しを示した。【PR】

［調査概要］
調査名：生活の充実度調査2022
調査対象者：全国の20代～60代 有効回答数 523件
調査手法：インターネット調査
調査時期：2022年12月12日（月）～12月19日（月）

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