- Home&Living2024/10/02 19:40
王子ネピア、使用済み紙おむつから再生した固形燃料を活用した「ネピア ネピネピ 2倍巻 12ロール RefF」を九州エリアで発売
王子ネピアは、10月1日から、「ネピア ネピネピ トイレットロール 2倍巻 12ロール RefF(リーフ) シングル/ダブル」を九州エリアで発売する。同商品はユニ・チャームによる水平リサイクルプロジェクト RefF(リーフ)に参画したもの。同社はRefF(リーフ)プロジェクトにおいて、これまでリサイクル消費されていなかった固形燃料(RPF)の活用を担う。使用済み紙おむつから再生した固形燃料(RPF)で発電した電力を利用してトイレットロールの生産を行い、パッケージにRefF(リーフ)マークを表記して販売した。
少子高齢化の影響を受け、使用済み紙おむつの排出量(子ども用+大人用)は、2015年の208万tから2030年には245万tに大きく増加する見込みで、一般廃棄物全体の約7%に達すると推計されている(日本衛生材料工業連合会「紙おむつ排出量推計」2020年2月よりデータ引用)。
2020年には環境省が「使用済紙おむつの再生量等に関するガイドライン」を策定。また、現在廃棄される使用済み紙おむつの多くが市区町村等の廃棄物処理施設で焼却されているが、2030年までに使用済み紙おむつの再生利用に取り組む自治体の数を現行の約3倍となる100市区町村に増やすという目標を発表している。この社会課題は自治体だけでなく紙おむつにまつわる事業者にとっても、取り組むべき非常に重要な問題となっている。
RefF(リーフ)とは「Recycle for the Future」の頭文字をとったもので、ユニ・チャームが展開する水平リサイクルのブランド名。同社は持続可能な社会の実現に貢献するべく「使用済みの紙パンツを捨てないみらい」に向けてリサイクルに取り組んでいる。以前から使用済み紙パンツ・紙おむつ排出量増加問題への取組検討を進めていた王子ネピアは、この考えに賛同し今回のプロジェクト参画となった。
「ネピネピ トイレットロール」におけるリサイクルの流れは、使用済み紙おむつから再生した固形燃料(RPF)を発電に利用し、その電力をトイレットロールの加工工程に利用。固形燃料(RPF)の量とそこから生まれるトイレットロール量を厳密に管理している。この固形燃料(RPF)の電力を利用して生産された商品のパッケージには、RefF(リーフ)マークが表記される。RefF(リーフ)プロジェクトの枠組みにおいては、回収した使用済み紙おむつから取り出された素材を再資源化したもののうち、これまでリサイクル消費されていなかった固形燃料(RPF)の活用を担う。「人と地球に、ここちいい。」のタグラインのもと、紙おむつをはじめとするふだんの暮らしに寄り添う商品を展開する同社は、RefF(リーフ)プロジェクトへの参画を通じて、使用済み紙おむつの資源循環を推進し、社会課題解決に向けて貢献していく考え。
[発売日]10月1日(火)
王子ネピア=https://www.nepia.co.jp
ユニ・チャーム=https://www.unicharm.co.jp/ja