TPCマーケティングリサーチ、フェムケア市場の動向と将来展望について調査、市場規模は2030年に410億円規模まで拡大と予測

TPCマーケティングリサーチは、フェムケア市場の動向と将来展望について調査を実施した。その結果、2023年の市場規模は、前年比0.8%増の368億円となった。今後、フェムケア商品の市場規模はCAGR1.6%のペースで成長し、2030年には410億円規模まで拡大すると予測される。

近年、女性の活躍推進や健康問題対策への関心が高まっていることなどを背景に、女性特有の悩みを解決するフェムケア市場が注目されている。同調査では、PMS・月経トラブル、妊活・産前産後、更年期の女性サポートを目的とした健康食品、OTC医薬品・医薬部外品、一般食品・飲料をフェムケア市場として定義し、調査を行った。

その結果、2023年の市場規模は、前年比0.8%増の368億円となった。同市場は、この10年間で約1.7倍に拡大している。市場拡大の要因としては、女性の健康問題が顕在化し、PMSや更年期の認知・対策意識が高まったことや、製品の技術開発の活発化に伴いフェムケアカテゴリーの多様化が進んでいることが挙げられる。

訴求別にみると、市場全体の4割強を占める更年期向けは、大豆イソフラボン(エクオール)含有の健康食品や更年期の不調に対応したOTC医薬品が市場をけん引しており、前年比1.6%増となった。また、PMS・月経トラブルでは、2022年に明治が「明治フェムニケアフードα-LunA」を上市。2024年にはアサヒグループ食品が月経に関する機能性を訴求した機能性表示食品「わたしプロローグ」を投入するなど、大手食品メーカーからの新規参入が相次いでおり、前年比2.6%増で推移している。一方、妊活・産前産後向けは、通販ルートを中心に葉酸サプリを展開する企業間で競争が激化しており、2023年は前年比1.8%減となった。

今後、フェムケア商品の市場規模はCAGR1.6%のペースで成長し、2030年には410億円規模まで拡大すると予測される。訴求別については、更年期およびPMS・月経トラブルの市場成長が続く見通し。分野別では、葉酸や大豆イソフラボン(エクオール)に続く商品の開発、バラエティショップ、医療機関、健康経営を推進する法人ルートなどへの販路拡大によって、健康食品の市場拡大が進む方向にある。さらに、一般食品・飲料については、現在商品数が少なく市場が小規模となっているが、今後、参入企業の増加やカテゴリーの多様化が進めば2030年には大幅な市場成長が期待できる。

同調査では、フェムケア市場について、インナーケア(健康食品、OTC医薬品・医薬部外品、一般食品・飲料)に焦点を当て、現在の市場規模、各社の参入状況、商品展開動向、将来性などを分析するとともに、フェムケア市場の中で開拓の余地がある訴求・分野はどこか、需要獲得にあたってどのような商品戦略・販売戦略が有益なのかについても明らかにしている。

同調査では、女性の健康問題を解決するためのフェムケア商品のうち、女性ホルモンの影響を受けやすいPMS・月経トラブル、妊活・産前産後、更年期のケアを目的とした商品を対象としている。

分野別については、経口摂取するものを対象としており、健康食品、OTC医薬品・医薬部外品、一般食品・飲料の3つに分類している。

[調査実査日]9月~10月
[資料名]2024年 フェムケア市場の動向と将来展望-今後、拡大が期待される月経・妊活・更年期関連の市場動向を調査-
[発刊日]10月11日(金)
[小売価格]10万8900円(税込)

TPCマーケティングリサーチ=https://www.tpc-cop.co.jp


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