- Leisure&Travel2023/04/06 17:35
小田急 山のホテル、「つつじ・しゃくなげフェア2023」を開催、シャクナゲも「日本植物園協会ナショナルコレクション」に認定
箱根・芦ノ湖畔に建つ今年開業75周年の“小田急 山のホテル”では、5月になると広大な庭園に色鮮やかなツツジとシャクナゲが咲き始め、富士山や芦ノ湖をバックに圧巻の風景が広がる。昨年にこの庭園のツツジが「日本植物園協会ナショナルコレクション第10号」に認定されたのに続いて、今年3月17日には、シャクナゲも「日本植物園協会ナショナルコレクション第15号」に認定された。ホテルでは4月下旬から「つつじ・しゃくなげフェア2023」を開催し、「後世に残すべき植物遺産」と認定を受けた庭園を一般の消費者に開放。30の古品種を含む84種類約3000株のツツジと、42種類約300株のシャクナゲが色とりどりに咲き誇る景色を楽しめる。また、今年はホテル開業75周年を記念した写真展や講演会などのイベントも実施する。
「ナショナルコレクション認定制度」とは、秋篠宮皇嗣殿下が総裁をお務めになる日本植物園協会が2017年に創設した制度で、「野生種、栽培種に関わらず、日本で栽培されている文化財、遺伝資源として貴重な植物を守り後世に伝えていく」ことを目的とした植物コレクションの認定、保全の制度となっている。
そもそも“小田急 山のホテル”は、三菱財閥4代目総帥である岩﨑小彌太男爵が、1911年(明治44年)に別邸を建てた由緒ある地にある。男爵は別邸にツツジ庭園とシャクナゲ園を造り、それは、1948年(昭和23年)この地に“小田急 山のホテル”がオープンした後も、現在まで受け継がれてきた。2022年、「小田急山のホテル 庭園のツツジ」は、江戸時代に作出された他所ではほとんど見られない30の古品種を含む84種類のツツジがあり、周囲の景観とともに次世代に残すべき価値あるコレクションとして、神奈川県内で初めて認定されました。
そして今年、2023年3月17日にはツツジに続いて「小田急山のホテル 庭園のシャクナゲ」が「日本植物園協会ナショナルコレクション第15号」に認定された。シャクナゲ園には、日本に最初に導入された西洋シャクナゲ、ゴーマー・ウォータラーの元株をはじめとして、江戸時代末期から明治時代に海外で作出された貴重な品種9種類や、環境省の絶滅危惧種に選定されている野生種キョウマルシャクナゲやホソバシャクナゲなど、42種類約300株が保存されている。明治から大正時代に造られた日本で最初のシャクナゲ園であり、種類および庭園的価値も高いことが認定の理由となった。
ホテルでは、2014年の大雪をきっかけに、5名の専任スタッフが行う年間手入れだけでは、100年後までこの景観を維持できないと考えた。そこで、ツツジ・シャクナゲの維持・再生を目的とした、庭園プロジェクト「男爵の100年ツツジ 100年先への挑戦」を2015年から開始した。
2016年から、6年にわたり開花時にツツジ・シャクナゲの研究者 倉重祐二氏による品種調査を行いデータ化に取り組んだ。また、貴重な品種を挿し木や接ぎ木による増殖をし、現在植栽されている樹木のための土壌改良なども行い、100年後を視野に入れた管理を行っている。
ホテルの目の前、芦ノ湖畔にたたずむホテル直営のデザートレストラン“プレミアムショップ&サロン・ド・テ ロザージュ”では、ツツジの開花に合わせて期間限定デザート「ほころび~HOKOROBI~」が登場する。庭園のツツジが綻び始める様子をイメージし、またツツジのデザートの可愛さや美味しさに思わず笑顔がほころぶような気持ちになって欲しいという想いをかけた華やかなデザートだという。透明感のあるベリーのチュイルをツツジの花に見立て、ロザージュオリジナルの「ツツジティー」を使ったムースの上に美しくあしらった。ツツジ庭園・シャクナゲ園の散策後のおすすめスポットとして、優雅なティータイムを愉しむことができる。
[「つつじ・しゃくなげフェア 2023」概要]
開催期間:4月下旬~5月下旬(ツツジの開花状況によって、開催期間が変更となる場合がある)
庭園見学時間:9:00~17:00
庭園見学料:1000円(ツツジ開花中のみ)※小学生以下無料
花の見頃:
ツツジ:5月上旬~中旬
シャクナゲ:5月上旬~下旬
特設売店:ツツジ・シャクナゲなどの苗木を販売
小田急 山のホテル=https://www.hakone-hoteldeyama.jp/