BELLUSTAR TOKYO,A Pan Pacific Hotel、バスアメニティボトルの水平リサイクルを可能にする循環型リサイクルシステムを導入

BELLUSTAR TOKYO, A Pan Pacific Hotelは、バスアメニティボトルの水平リサイクルを可能にするホテル業界初の循環型リサイクルシステム「BEAUTYCLE」を導入し、39階から44階に位置する客室のバスアメニティボトルのボトルtoボトルでの再利用を実施する。

BELLUSTAR TOKYO, A Pan Pacific Hotelのバスアメニティは、ホテルのスパ「SPA sunya」を運営するパートナーであるウェルネス・アリーナと共同開発したオリジナル製品となっている。同ホテルから眺めることができる東京の豊かな緑や水の流れは、何百年もの時間をかけて、人の手で作られた。土地の植物からもたらされる香りはその国らしさを演出するという考えのもと、全国から集められた木々が聖なる森を形成している明治神宮の杜の深い静寂の中で深呼吸するひとときをイメージし、クロモジをベースにビャクダン、マツなどをブレンドしたオリジナルの香りで構成されている。爽快感とともに落ち着いた気持ちになれる香りは、消費者の旅の記憶に結びつき、スパのオリジナル製品と同じ調香にすることでスパトリートメントと客室での滞在をシームレスに繋ぐ。

原材料は最上級の品質を持ちながらもこれまで廃棄されていたものを植物のエッセンスとして原料化し、自然への敬意とサステナビリティへの配慮を込めた。香りのベースとなっているクロモジは、北アルプス立山連峰で自生していたもので材木伐採の下草払いとして廃棄されていた枝を精油に活用したもの。鎮静作用や抗菌作用で知られる「リナロール」が多く含まれているオーガニック茶葉の芳香蒸留水は、良質な茶葉を採取するために一番茶を摘んだ後に二番茶の生育のために刈り取られる茶葉を蒸留器にかけ抽出されたものだという。

海洋プラスチックが世界的な問題となっている中、昨年4月1日にプラスチック資源循環促進法が施行され、従来は使い捨てになっていた客室アメニティのうち、歯ブラシ、カミソリ、ヘアブラシなどがプラスチック削減対象品目に指定された。該当アメニティは木製・竹製の製品を採用しプラスチック使用量削減に取り組んでおり、さらに一段進めた取り組みとして、バスアメニティの中身だけでなく、ボトル自体も環境問題に配慮した取り組みを実施するため、BEAUTYCLE（ビューティクル）との協業によって、アメニティボトルの再利用を循環型リサイクルシステムによって実施する。同社は化粧品、トイレタリー容器の水平リサイクルプログラム事業を行っており、この循環型リサイクルシステム「BEAUTYCLE」をバスアメニティボトルに導入することによって、ホテル業界初（BEAUTYCLE（ビューティクル）調べ（調査年月：6月／ホテル業界におけるボトル水平リサイクルシステムに関して）のボトル to ボトルでの再利用が実現した。

バイオ PET という環境にやさしいプラスチックを高配合したアメニティボトルを使用後に回収し、工場へ輸送、洗浄、粉砕、樹脂化の後に容器として再生というプロセスを経て、新たなアメニティボトルとしてホテルに戻るという仕組みとなっている。

この取り組み実現の背景には、ポンプボトルではなく、個包装仕様のミニボトルが持つパーソナルな特別感を演出しつつも、環境に配慮した提供方法にしたいという同ホテルの要件に、ボトル to ボトルでの再利用を可能にする「BEAUTYCLE」がマッチしたことがきっかけとなった。開発段階においては、ボトル容器に使用する素材やインクなどの材料がリサイクルに必要な条件を満たしながらも、同ホテルに合うデザインやメッセージ性を持つ個包装容器の仕様を叶えることができた点が大きく寄与した。

このバスアメニティボトルの水平リサイクル実施を通じて、従来では大量に廃棄されてきたバスアメニティボトルの課題に新たな一手を打ち、環境意識が高いグローバルトラベラーの期待に応えるホテルアメニティを業界に先駆けて提供していく。

BELLUSTAR TOKYO,A Pan Pacific Hotel＝https://www.bellustartokyo.jp/
BEAUTYCLE＝https://tsubakistyle.co.jp/beautycle