- Leisure&Travel2024/07/05 17:43
JTB、夏休みの旅行動向見通し、総旅行者数が6975万人・総旅行消費額が3兆2743億円といずれも対前年マイナス
JTBは、「夏休み(2024年7月15日~8月31日)に1泊以上の旅行に出かける人」の旅行動向見通しをまとめた。同レポートは、1泊以上の日本人の旅行について、各種経済動向や消費者行動調査、運輸・観光関連データ、JTBグループが実施したアンケート調査などから推計したもので、1969年より継続的に調査を実施している。その結果、夏休みの総旅行者数が6975万人(対前年95.9%)で、総旅行消費額が3兆2743億円(対前年96.8%)を見込む。国内旅行は、旅行者数が6800万人(対前年95.8%)、平均費用は4万2000円(対前年100.0%)、旅行消費額が2兆8560億円(対前年95.8%)で、海外旅行は、旅行者数が175万人(対前年101.2%)、平均費用は23万9000円(対前年103.5%)、旅行消費額が4183億円(対前年104.7%)の見通しだ。
国内旅行の旅行者数は、暮らし向きがゆるやかに改善する傾向もみられるものの、先行きへの不安に加え、新型コロナウイルス感染症の収束によって高まった旅行への意欲がある程度落ち着いたことから、前年に比べてやや減少する。平均旅行費用(単価)は、物価高で価格自体が上昇しているものの、日数の短期化や、費用の抑制傾向がみられ前年並みとみられる。行先は居住地域内、居住地域の隣接県へ分散する傾向。前年と比較すると各地域から「関東」「近畿」への旅行が増加し、子ども連れの旅行も回復傾向となる。
海外旅行の旅行者数は、円安や物価高の影響を受け前年をわずかながら上回り、新型コロナウイルス感染症前の65%程度まで回復した。平均旅行費用(単価)は、円安や物価高に加え、旅行が長期・長距離化する傾向もあり、前年に比べて上昇した。アジアを中心とした近隣への短期旅行は継続して人気が高いものの、今年は欧州など長期に遠方へ旅行する意向がやや回復するほか、円安の影響が少ない地域を選ぶ傾向となっている。