読売新聞東京本社・読売巨人軍・よみうりランド、「ジャイアンツタウンスタジアム」の開業日が来年3月1日に決定

「ジャイアンツタウンスタジアム」の全景(11月25日撮影)

読売新聞東京本社、読売巨人軍、よみうりランドの3社が、東京都稲城市のよみうりランド遊園地に隣接するエリアで開発中の「TOKYO GIANTS TOWN」(東京ジャイアンツタウン)の中核施設となる新ファーム球場「ジャイアンツタウンスタジアム」(稲城市矢野口)の開業日が、来年3月1日に決定したことを発表した。新球場の先行オープンによって、東京ジャイアンツタウンがいよいよ「まちびらき」する。

ジャイアンツタウンスタジアムは京王よみうりランド駅から徒歩約15分。地上3階建て、東京ドームと同じ中堅122m、両翼100mの人工芝球場で、サブグラウンドも備える。計約2900席で、1階の1、3塁側にグラウンド上にせり出した「エキサイトシート」、外野に天然芝生席を設ける。2、3階のスタンドは客席を4列に抑えてグラウンドとの距離を近づけ、1955~1998年に巨人軍の専用球場だった「多摩川グラウンド」(東京都大田区)のように、ファンと選手が交流しやすい場を目指す。大型ビジョンはメジャーリーグのスタジアムで数多く導入されている「ダクトロニクス社」のフルビジョンタイプとのこと。人工芝は自然由来の充填剤を使用し、保水機能を高めて芝の表面温度を下げることで、選手の体への負担も軽減される。来年2月の竣工に向け、現在は人工芝を張り終えた状態だという。

開業を記念して、ジャイアンツタウンスタジアムと同じく来年3月1日に新ファーム球場「日鉄鋼板 SGL スタジアム尼崎」がオープンする阪神タイガースと連携し、開業日当日と翌2日に、両球場で、若手選手中心の「新ファーム球場同時開業記念試合」を実施する。そのうちジャイアンツタウンスタジアムでは、巨人対ヤクルトの「TOKYO UNITE 対決」を開催する。さらに、8日、9日は、巨人対阪神の「伝統の一戦」を行う。

その後も巨人の新たなファーム本拠地としてイースタン・リーグ公式戦を年間約60試合開催し、またアマチュア野球や女子ソフトボール、スポーツやカルチャー教室、マルシェ、地域のお祭り、謎解き体験型イベントの「リアル脱出ゲーム」、ランニングイベント、様々な手仕事の逸品を集めた「クラフトフェスティバル」など野球以外のエンターテインメントでの幅広い活用を予定している。さらに、野球の試合やイベントがない日には、近隣の人々が公園のように散策できるよう、球場を一周できるコンコースや内外野のスタンドを一般開放する。コンコースには常設と、期間限定で入れ替わる飲食売店を各1店舗営業し、客席に座って食べることができるほか、芝生の外野席ではピクニックのようにお弁当を広げて食べることができ、年間を通してにぎわうエリアを創出する。

東京ジャイアンツタウン(計約7万6000m2)は、国内初となる「水族館一体型球場」と、飲食施設で構成される。ジャイアンツタウンスタジアムのレフトスタンド後方に、水中回廊を備えた水族館を併設し、芝生の外野席から、コンコースを通って水族館にアクセスできる。飲食施設は多摩丘陵からの眺望を生かした立地に、複数の店舗を展開する予定。水族館と飲食施設は、2027年中の開業に向けて計画を進めており、これらの完成によって、東京ジャイアンツタウンがグランドオープンする。

地上3階・地下1階建てで、施設面積は8600m2(延床面積+屋外面積)。多摩地区で唯一の内陸型水族館となり、テーマは「生きものが主役」「生きものの世界を人が訪れ、同じ時間を共に過ごす」とのこと。多摩丘陵に大自然の海中環境を人工海水で再現し、大型水槽の中を人が歩ける水中回廊や、アシカなどの生態を間近で観察できるゾーンを設ける。生命の源である水が、多摩川から海、浅瀬から深い海へとつながっていくストーリーを展開し、心に残る体験や感動を届ける。海の中を歩いているような体験ができる水中回廊(イメージ)また、年間を通じて様々なイベントを展開する「企画展示ホール」を設ける。多摩川水系の展示にも注力し、地元の生態系を楽しく学べる場も提供する。学校などと連携し、子どもたちに地域の自然や命について考えてもらう機会をつくる。人工海水は最新の水処理設備で再利用し、給水及び排水量を最小限に抑えるなど、環境に配慮した設備設計も進める。よみうりランドが運営を手がけ、「SDGs」(持続可能な開発目標)に貢献する水族館を目指す。

東京ジャイアンツタウンとジャイアンツタウンスタジアムのロゴが誕生した。コンセプトは「輝く」。選手もファンも地域に住む人々も、誰もが主役で輝くまちを目指す。

東京ジャイアンツタウンのロゴは、まちの中核エリアの敷地の形状を「木の葉」に見立てた。豊かな自然と球場や水族館などがつながり、まちとして広がるイメージと多様性が放つ輝きをカラフルな色彩で表現している。ジャイアンツタウンスタジアムのロゴは、球場の特徴である場内を一周するコンコースを「G」の形になぞらえた。この地で成長し、スターとして羽ばたく若い力と、スポーツの躍動感、そして地域に開かれた親しみやすさを表現している。

[開業日]2025年3月1日(土)

読売新聞東京本社=https://info.yomiuri.co.jp
よみうりランド=https://yomiuriland.co.jp


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