佐渡汽船・JR東日本・JAL、キャンペーン「佐渡島、忘るべからず。」を開始、観世三郎太さんナレーションのTV-CMもOA

左から:佐渡汽船 取締役会長 松本順氏、観世流シテ方能楽師 観世三郎太さん、前文化庁長官で第9代東京藝術大学学長・同名誉教授の宮田亮平氏、佐渡市長の渡辺竜五氏

佐渡汽船、東日本旅客鉄道 新潟支社(以下、JR東日本)、日本航空 新潟支店(以下、JAL)は、連携して佐渡島の観光誘致を目的としたキャンペーン「佐渡島、忘るべからず。」を、3月からスタートした。このキャンペーンの一環として、3月20日から首都圏などでTV-CMの放映を開始。これとあわせ、各種のプロモーション施策を展開していく。3月24日に二十五世観世左近記念 観世能楽堂で行われた「佐渡島、忘るべからず。」キャンペーンイベントでは、キャンペーンの概要およびTV-CMの内容について紹介した他、TV-CMのナレーションを務めた観世流シテ方能楽師 観世三郎太さんに、舞囃子「野守(のもり)」を披露してもらった。また、前文化庁長官、第9代東京藝術大学学長・同名誉教授の宮田亮平氏と佐渡市長の渡辺竜五氏をゲストに迎え、佐渡島の魅力を語ってもらった。

舞囃子「野守(のもり)」を披露する観世流シテ方能楽師 観世三郎太さん

「昨年、金山が世界遺産に登録され、佐渡島は国内外から多くの注目を集めている」と、佐渡汽船 取締役会長 松本順氏。「しかし、佐渡島を一度も訪れたことがないという人も多く、佐渡島といえば、トキ、金山、佐渡おけさ、程度の知識しか持ち合わせていない人がほとんどになっている」と嘆く。「佐渡島の魅力をもっと多くの人に知らしめるべく、今回TV-CMを制作した。佐渡島の美しい自然や産業遺跡、薪能といった文化芸能を短時間で紹介する内容になっている」と、CMの見どころについて語る。「能舞台は、人口比で最も多いのが佐渡島とされている。また北前船の商人文化や武家の文化もあり、様々な歴史を有している。そして、夏は日照に恵まれ、農業も盛ん。棚田の風景も美しく、酒蔵もあり、美味しい食べ物やお酒も楽しめる」と、様々な魅力が詰まった場所なのだとアピールする。

佐渡汽船 取締役会長 松本順氏

「今回、TV-CMを放映するにあたり、キャッチコピーを作成。世阿弥の“初心忘るべからず”から“佐渡島、忘るべからず。”とした。TV-CMのナレーターには、世阿弥の直系子孫である観世流シテ方能楽師 観世三郎太さんにお願いし、TVだけでなくYouTubeなど幅広いメディアで放映していく」と、CMの他、駅広告にも出稿すると教えてくれた。「このほか、ホームページを開設。JR東日本、JAL、佐渡汽船という陸海空の交通3社が連携し、プロモーションを展開。佐渡市や新潟県もバックアップしてくれる予定となっている」と、様々なキャンペーンやプロモーションを通じて、佐渡島が世界で愛される島になってもらうように務めていくと意気込んだ。

舞囃子「野守(のもり)」を披露する観世流シテ方能楽師 観世三郎太さん
舞囃子「野守(のもり)」を披露する観世流シテ方能楽師 観世三郎太さん

次に、TV-CMのナレーションを務めた観世流シテ方能楽師 観世三郎太さんが、舞囃子「野守(のもり)」を披露。「『野守』は鬼を大切にした芸。能の世界では、鬼は神様として登場。佐渡島には、鬼の面が保管されており、世阿弥が晩年を過ごしたと知られ、能とゆかりが深い場所でもある」と、舞囃子や能と佐渡島の関係について教えてくれた。「佐渡島は幼いころに訪れたことがあり、大人になってからはまだ足を運んだことがない。能舞台も多く、世阿弥が見た景色を聖地巡礼ではないが、巡ってみたいと思っている」と、今回のナレーションを機に佐渡島を訪れてみたいと話していた。

観世流シテ方能楽師 観世三郎太さん

この後、前文化庁長官、第9代東京藝術大学学長・同名誉教授の宮田亮平氏と佐渡市長の渡辺竜五氏を交えて、佐渡島の魅力を存分に語り合った。宮田氏は、長谷寺や、古民家をリノベーションしたカフェ、二ツ亀などに訪れてみてほしいとのこと。また、佐渡島近海のスキューバーダイビングなどを楽しんでほしいと話していた。渡辺氏は、妙宣寺の五重塔や北沢浮遊選工場跡、岩昇竜棚田を訪れてほしいとアピール。食について、宮田氏は、「すべておいしい。特にフレンチのレストランがおすすめ」と話すなど、佐渡島の食材を使った料理に舌鼓してほしいと話していた。渡辺氏は、「佐渡芋汁を食してほしい」とのこと。また、「佐渡バターを使ったスイーツなども人気」と、一年中涼しい佐渡島は酪農にも適しているらしく、美味しい牛乳や乳製品が楽しめると紹介していた。

左から:観世流シテ方能楽師 観世三郎太さん、前文化庁長官で第9代東京藝術大学学長・同名誉教授の宮田亮平氏、佐渡市長の渡辺竜五氏

キャンペーン「佐渡島、忘るべからず。」は、佐渡島の観光振興を目的に、佐渡汽船、JR東日本、JALの3社に加え、佐渡市、新潟県とも連携し、官民一体となって実施する。昨年7月に「佐渡島の金山」が世界文化遺産に登録されたことを受け、佐渡は国内外から大きな注目を集め、観光客も増加傾向にある。しかしながら昨年夏の首都圏調査では、「金山・トキ・たらい舟・佐渡おけさ」といったニュースやパンフレットに取り上げられる情報以外は、ほとんど知られていないという結果が出ている。金山など以外にも、佐渡の豊かな自然や歴史、文化、食、アクティビティといった知られていない魅力が数多く存在する。同キャンペーンでは、こうした情報を広く発信し、さらなる観光誘致につなげるため、民間企業と自治体が連携し、大規模なプロモーションを展開する。現在検討・準備中の施策として、船舶、鉄道、航空、それぞれのメディアを活用した情報発信、ホームページ・SNSの活用など、まずは、佐渡のさまざまな魅力を広め、認知を高めていくことから始める。

また、3月20日からは、首都圏を中心にTV-CMの放映を開始した。さらには、大規模な屋外広告の展開や、YouTube広告の配信、機関紙での佐渡紹介など、また、キャンペーンに合わせたキックオフイベント、各メディア・インフルエンサーの取材誘致を通じたPR活動の実施、インバウンド誘致に向けたプロモーションなど、幅広い層に佐渡島の魅力を伝えていく考え。

同取り組みでは、佐渡島内外の民間事業者の人々にも積極的な参画を呼びかけているという。旅行会社や観光関係事業者など、地域全体での観光活性化を推進していくとのこと。佐渡島を一過性の観光地ではなく、何度も訪れたくなる持続可能な観光地として発展させることを目指していく。

さどタイムス=https://sadotimes.sadokisen.co.jp
佐渡汽船=https://www.sadokisen.co.jp
JR東日本=https://www.jreast.co.jp
JAL=https://www.jal.co.jp/jp/ja


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