- Study&Work2024/05/30 20:38
東京都、令和6年度「018サポート」の申請受付を6月11日から開始、マイナンバーカードをスマホにかざして申請可能に
東京都は、子どもの育ちを切れ目なくサポートするため、都内在住の子どもに月額5000円を支給する「018サポート」を令和5年度から実施している。今回、令和6年度に新たに対象となる人の申請受付を6月11日から開始すると同時に、マイナンバーカードをスマホにかざして申請できる、簡単・便利な申請方法を新たに導入する。受付開始に先立ち、5月27日には、この新しい申請方法についてプレス向け体験会が行われた。
東京都では、「一人ひとりの多様な選択肢が叶えられる社会」の実現に向け、ライフステージを通じた支援を進めている。「018サポート」は昨年度から開始した事業で、都内に在住する0歳から18歳までの子どもを対象に、一人当たり月額5000円を支給するもの。子ども一人ひとりの成長を等しく支えるため、子ども本人を支給対象にしている。
今年4月末の段階で、約183万人、対象者の約92%が申請を完了しており、うち9割の人に電子申請を利用してもらった。その一方で、電子申請の際に、「申請書類のマスキングに時間がかかる」「保護者と子どもの家族関係を示す書類の準備が大変」などの声があがり、約48%の人が申請に30分以上かかっていたという。
そこで、6月11日から申請受付を開始する令和6年度の「018サポート」では、デジタル庁とGovTech東京と協働し、デジタル庁が構築する自治体向け共同利用型のウェブサービスである給付支援サービスとの連携によって、マイナンバーカードをスマホにかざして申請できる簡単・便利な申請方法を新たに導入する。今回導入する新たな申請方法は、親子のマイナンバーカードをかざすことで親子関係の自動判定を行う初めての試みであり、家族関係を証明する書類の提出を省略できるとのこと。なお、令和5年度に申請済みの人は、原則としてプッシュ型で支給し、改めての申請は不要となる。
申請受付開始に先駆けて行われた体験会では、東京都が用意した体験用のスマホとマイナンバーカードを使用して、親子のマイナンバーカードを使った新しい申請方法を体験することができた。では、申請手順を詳しく紹介しよう。
まず、子どものマイナンバーカードと親(父または母)のマイナンバーカードを用意し、マイナポータルアプリから「018サポート」のオンライン申請ページにアクセスする。申請にあたっては、対象となる子どもまたは親の公金受取口座が必要になるため、未登録の場合はマイナポータルから登録する。
「申請をはじめる」ボタンをタップし、最初に子どもの氏名などの基本情報をマイナンバーカードから取得する。情報を読み取る際には、暗証番号を入力し、スマホに子どものマイナンバーカードをかざす。読み取った情報を確認し、問題なければ、次に子どもの公金受取口座などの関連情報をマイナンバーカードから取得する。ここでは、使用する端末に「スマホ」を選び、本人確認の方法として「マイナンバーカードの読み取り」を選択して、本人確認ボタンをタップ。暗証番号を入力し、スマホに子どものマイナンバーカードをかざすと関連情報を読み取ることができる。
子どもの情報を取得した後は、親の基本情報および公金受取口座などの関連情報を取得する。操作手順は子どもの時と同様で、基本情報の取得と、関連情報の取得で計2回、スマホに親のマイナンバーカードをかざして情報を読み取る。子どもと親の情報がすべて取得できたら、給付金を受け取る口座を選択し、電話番号とメールアドレスを入力。注意事項を確認し、同意宣誓にチェックすると申請完了となる。
この申請方法では、画面の指示に従ってボタンをタップし、スマホにマイナンバーカードをかざすだけで情報入力ができるため、従来のように親子関係を示す書類の提出やマスキング作業などが不要になり、簡単・便利に「018サポート」の申請が可能になる。
なお、給付金の支給時期については、令和5年度は1年間分を一括で支給したが、令和6年度は年3回に分けて支給する。支給時期は、今年8月が4~7月分、12月が8~11月分、来年4月が今年12月~来年3月分となる。
東京都では、今後も、便利で快適な子育て支援サービスを実現する「こどもDX」を推進していく考え。
東京都=https://www.metro.tokyo.lg.jp/
018サポート=https://018support.metro.tokyo.lg.jp/