日本建設業連合会、「日建連表彰2024」の受賞案件を発表、「第5回土木賞」12件と「第65回BCS賞」15件の全27件に決定

第5回土木賞を受賞した「東海道線支線南2地区路盤新設他工事」(大阪府大阪市)

日本建設業連合会(以下、日建連)は、8月5日に日建連表彰委員会を開き、第5回目となる「日建連表彰2024」の第5回土木賞の受賞プロジェクト・構造物12件(特別賞2件を含む)、および第65回BCS賞の受賞作品15件、全27件を決定した。11月29日には、「日建連表彰2024」の表彰式を開催する。

日建連表彰は、60年以上の長きにわたり優れた建築物に授与されてきた「BCS賞」と、生活、経済を支える社会基盤である土木構造物の施工プロセスを重視する新たな「土木賞」の2つの賞で構成し、2019年に創設した、日本の建築物の伝統と社会基盤の存在価値を顕彰する制度となっている。

今年度で第5回目となる土木賞は、北海道から九州の全国各地から32件の応募があり、今回、選考委員10名による第一次選考(書類による選考)を経て、第二次選考(技術専門委員による現地調査および応募者によるプレゼンテーション)で厳正な審査が行われ、12件のプロジェクト・構造物(特別賞を含む)を決定した。

今年度の受賞プロジェクトの特徴として、第1回~4回と同様、土木賞のコンセプトである「施工プロセス」の視点からさまざまな課題に取り組んだプロジェクトが選定された。工種別には、鉄道、トンネル、橋梁、ダム、電力施設、港湾と幅広いプロジェクトが選ばれ、地域別には、北海道、北陸を除く各地域に満遍なく選出された。

各案件とも、その案件の有するさまざまな課題を克服するために関係者が一丸となって取り組んだ「施工プロセス」が評価されるとともに、特殊な条件下での施工、短期間での災害復旧や防災整備、様々な機械化・自動化、プレキャストの活用や新工法の適用などによる工程短縮やコスト縮減の実現、安全性の向上、利用者や周辺環境等への配慮などが見られた。また、施設の老朽化にともなう維持・更新系のプロジェクトが増加傾向にあり、インフラメンテナンスの重要性が表れている。

第65回BCS賞を受賞した「エスコンフィールド HOKKAIDO」(北海道北広島市)

第65回BCS賞には、74件の応募があった。建物用途は事務所ビル(13件)が最多で、そのほか、学校施設(9件)、複合施設(8件)、官公庁舎等施設、住宅(各5件)、スポーツ施設、文化会館(各4件)、博物館、図書館、ホテル(各3件)、展示場、劇場、商業施設、病院・医療施設、研修施設、工場(各2件)、美術館、斎場、福祉施設、研究所、駅・空港・ターミナル(各1件)となっている。

BCS賞の選考では、選考委員12名による第一次選考が実施され、通過した作品に対して、選考委員による現地調査と学識委員による専門分野評価を実施する。現地では建築主、設計者、施工者などからの実際の作品に即した説明や質疑を踏まえ、選考委員全員による合議での厳正かつ詳細な審査が行われ、受賞作品15件を決定した。

BCS賞の特色の一つは建築主、設計者、施工者による「三位一体」を重視するところにあるが、今回も、建築主の熱い想いを設計者、施工者がその技術や叡智を結集して具現化した作品が多くあった。また、日建連会員会社以外の施工作品が数多く見受けられ、これはBCS賞が日建連以外の会社にも広く認知されていることをうかがわせる結果となった。

第5回土木賞は、昨年末までに概ね竣工した土木分野のプロジェクト・構造物を対象に、事業企画から維持管理までの総合評価に加え、施工プロセスの視点を重視し選定された。受賞プロジェクト・構造物は、「秋田新幹線斉内川橋りょう改築工事」(秋田県大仙市)、「JR横須賀線武蔵小杉駅2面2線化他」(神奈川県川崎市)、「首都高速道路 高速大師橋更新事業」(東京都大田区~神奈川県川崎市)、「新日下川放水路工事」(高知県高岡郡日高村~吾川郡いの町)、「新宿駅東西自由通路新設他」(東京都新宿区)、「清内路水力発電所 新設工事の内 土木・建築本工事」(長野県下伊那郡阿智村)、「玉来ダム本体建設工事」(大分県竹田市)、「東海道線支線南2地区路盤新設他工事」(大阪府大阪市)、「阪神高速3号神戸線床版更新工事」(兵庫県神戸市)、「三ツ子島埠頭 第三桟橋新設工事」(広島県呉市)、特別賞「蔵玉隧道・拡幅工事[県単道路改良(幹線)工事]」(千葉県君津市)、特別賞「白川発電所 熊本地震の震災復旧工事」(熊本県菊池郡大津町)の12件。

第65回BCS賞は、昨年4月30日までに供用開始したものを対象に、優れた建築物あるいは建築群に授与された。受賞作品は、「石川県立図書館」(石川県金沢市)、「エスコンフィールド HOKKAIDO」(北海道北広島市)、「Otemachi One」(東京都千代田区)、「OKI 本庄工場 H1棟」(埼玉県本庄市)、「春日台センターセンター」(神奈川県愛甲郡愛川町)、「京都東山計画(山荘 京大和・パーク ハイアット 京都)」(京都府京都市)、「高槻城公園芸術文化劇場」(大阪府高槻市)、「東京ミッドタウン八重洲」(東京都中央区)、「ところざわサクラタウン」(埼玉県所沢市)、「那須塩原市図書館 みるる」(栃木県那須塩原市)、「福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館」(福井県福井市)、「MIYASHITA PARK」(東京都渋谷区)、「明治大学創立 140周年記念 和泉ラーニングスクエア」(東京都杉並区)、「屋島山上交流拠点施設『やしまーる』」(香川県高松市)、「読売テレビ新社屋」(大阪府大阪市)の15件となる。

[「日建連表彰2024」表彰式 概要]
日時:11月29 日(金)
表彰式:16:00~17:30
祝賀会:17:40~
※時間は変動の可能性あり
会場:The Okura Tokyo(東京都港区虎ノ門 2-10-4)

日本建設業連合会=https://www.nikkenren.com/
日建連表彰特設サイト=https://www.nikkenren.com/sougou/award.html


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