ついに車が空を走る？！生成AIで動画がアニメになる体験も、技術力と新アイデアの祭典「ビジネスチャンスEXPO in TOKYO」開幕

ステレオタイプな未来像が、ついに現実のものとなるのかもしれない。12月4日から5日まで、東京商工会議所が主催する「ビジネスチャンスEXPO in TOKYO」が、東京ビッグサイト東1ホールで開催される。

東京都内に事業所を有し「フード」「ライフスタイル」「ものづくり」「サービス・DX」の4分野に該当する製品・サービスを扱う約300社が一堂に会する同イベント。注目すべきは、全国各地で初の屋外有人飛行を成功させている次世代モビリティ「空飛ぶクルマ」（MASC）だ。実機展示のほか、VRのフライトシミュレーターも体験でき、一足早く未来の移動手段を疑似体験できる。

この未来のモビリティは、電車や車での移動が難しい地方にも観光客を送客でき、活性化を促したり、デスティネーションを分散させることで、オーバーツーリズムを解消したりなど観光業界の課題解決にも期待が寄せられている。また、離島や山間部などインフラが行き届きにくい地域での運用など、これまでビジネスとしては、メインターゲットになりにくかった地方にも新たなビジネスチャンスを創出する可能性を秘めている。

しかし、実際に実装に至るまでは障壁もあり、官民の協力だけでなく、人員を受け入れる側の地域と、外部からの公平な視点、それぞれを持つハブ的な人材が不可欠とのこと。

今回の「ビジネスチャンスEXPO in TOKYO」は、まさに新たな技術を生み出す人と、実際のビジネスへと落とし込み現実のものとする人が出会う重要な場。ここに訪れた人が、次の日本、世界を代表するような取り組みを生み出す当事者になることも十分にありうる話だ。

また、EXPOでは可能性の話だけでなく、すでに実現に近いところまで落としまれた未来も体験できる。例えば、最新AI技術として撮影した動画をもとにAIがアニメを生成する「生成AIアニメーション」（K＆Kデザイン）。こちらは、EXPO当日に、実際に動画を撮影、それを瞬時にアニメーション化する技術の体験が可能。カメラ付きの液晶モニターが設置してあり、リアルタイムでアニメのキャラクターに変身でき技術も紹介予定となっている。

生成AIアニメーションは、クリエイターが実際にアニメを作る際、背景制作の一助になっていたり、ラフ絵を複数作るうえでのサポートになったり、すでにアニメ制作の現場で活用されている他、これまではアニメーターがいないと制作が不可能だったものが、誰しもがスマートフォンなどで撮った映像を用意するだけで、アニメの生成が可能になる。

企業のPR動画や、広告にアニメーションを用いたり、これまで残してきたVlog、例えば自身の子どもの成長記録をアニメ化したり、など企業・個人を問わず表現手法の幅を増やすことも可能になりそうだ。

10、20年先を見据えたビジネス創出から、目前に来ている新たなテクノロジーの活用方法を模索するまで、あらゆる未来の形を、その手で探ることができるのが、「ビジネスチャンスEXPO in TOKYO」。新技術や新サービスの出所は、シリコンバレーにそのお株を奪われて久しいが、ものづくりや技術力の日本。その再興の芽が同イベントから生まれるかもしれない。

2025年の足音が聞こえ始めたが、来年といわず、さらなる未来の風を感じにぜひ、足を運んでみてはいかがだろうか。

［開催概要］
名称：ビジネスチャンスEXPO in TOKYO
会期：12月4日（水）～5日（木）10:00～17:00
オンライン展：11月27日（水）～12月11日（水）
会場：東京ビッグサイト 東1ホール
主催：東京商工会議所
共催：東京ビッグサイト
出展分野：フード、ライフスタイル、ものづくり、サービス・DX
展示規模：約300企業、団体
来場者数：延べ1万5000名（予定）
入場料：無料（登録制）

東京商工会議所＝https://www.tokyo-cci.or.jp/
ビジネスチャンスEXPO in TOKYO＝https://bizchanexpo.tokyo/