- Study&Work2025/03/14 14:29
関家具、コントラクト事業初のショールームを東京・京橋にオープン、オフィスに最適な自由度の高いフォンブースを提案

関家具は、同社初のオフィス・コントラクト向け新ショールーム「関家具コントラクト東京京橋ショールーム」を3月3日にオープンした。これにともない、3月11日に行われた事業戦略発表会およびショールーム見学会では、同社コントラクト事業の概要や新ショールームの開設背景、展示内容について説明すると共に、ショールームの全貌が公開された。

「当社は、生産高日本一を誇る家具産地の福岡県大川市に本社を構える家具の総合商社で、今年4月に創業57年目を迎える。主な事業内容として、全国の家具店やインテリアショップ、通販会社などへの一般家庭向け家具の『卸売事業』、関家具大川本店をはじめCRASH GATE、アトリエ木馬といった直営店を運営する『小売事業』、オフィス・ホテル・ハウスメーカー・飲食店などへの家具インテリアの提供や空間設計を行う『コントラクト事業』の3つの事業を展開している」と、関家具 常務執行役員の下條一利氏が同社の事業内容について紹介。「今回オープンする『関家具コントラクト東京京橋ショールーム』は、3本柱の1つであるコントラクト事業の根幹を担う重要なショールームと位置づけている。これを機に、オフィスをターゲットとした提案活動を推進し、コントラクト事業のさらなる拡大を目指す」と、新ショールームを開設する狙いを述べた。

続いて、同 コントラクト営業本部 部長の吉谷昌之氏が、「関家具コントラクト東京京橋ショールーム」の概要および展示内容について説明した。「これまでコントラクト事業では、あらゆる商空間に対して、長年にわたる家具開発・卸売事業のノウハウを活かし、バリエーション豊富な商品の中から要望に応じて最適な提案を行ってきた。しかし、今回の新ショールームでは、オフィス向けフォンブースにフォーカスを当て、あえて展示ブランドを『KOLO(コロ)』『FOCUS(フォーカス)』『Ergohuman(エルゴヒューマン)』の3つに限定した。どのブランドもカスタマイズの自由度の幅が広く、汎用性が高いのが特徴で、展示ブランドを絞ることで商品の魅力を深く伝えていく」と、今後のコントラクト事業の軸となるオフィス向けブランドに絞った展示を行うという。

「立地の面では、京橋はオフィスエリアの中心であり、当社の商品を販売している代理店が顧客を案内しやすい立地であるという点が決め手になった。訪れやすい立地で、展示ブランドを絞ったシンプルかつ汎用性の高い商品展示がコンセプトのショールームとなっている」と、新ショールームのコンセプトを紹介。「展示構成は、まず内部パネルから側面パネル、バーチェア/ソファ、オフィスチェアまで各パーツの色見本を全色を展示し、多種多様なカスタマイズのニーズに応える。最後のエリアには、各ブランドのフォンブースの完成品を用意し、実際に使用感を体験できるようになっている」と、ショールームの展示構成にも工夫を凝らしているとアピールした。

「コロナ禍以降、オフィス市場は、リモートワークとオフィス勤務を組み合わせたハイブリッドモデルにシフトしつつある。その中で、オフィスにフォンブースを設置することで、静かな環境で作業をしたい人に便利な選択肢を提供できる。これによって、働く場所やスタイルの選択肢が広がり、より効率的に仕事ができる環境を整えることができる」と、フォンブースをオフィスに設置するメリットを強調する。

「また、エルゴノミクス設計されたオフィスチェア『Ergohuman』を導入することで、快適な座席環境を実現し、社員の健康維持をサポートする。さらに、社員の集中力や作業効率を高め、生産性の向上にも期待できる」と、新ショールームを通じて企業の健康経営や生産性向上につながるオフィス空間を提案していく考えを示した。

この後、新ショールームの見学会が行われ、展示内容の全貌が披露された。では、ショールームで展示する各ブランドの特徴を紹介しよう。「KOLO」は、現代の多様化した働き方に最適な空間を提供する革新的な個室型ワークブース。工事不要で簡単に設置することができ、オフィスやカフェなど様々な場所に静寂と集中の環境を創出する。「KOLO」の特徴は、優れた防音・吸音設計にあるという。外部の音を効果的に遮断しつつ、ブース内の音の反響も抑えることで、集中力を高める理想的な環境を実現する。さらに、調光可能なLEDライトやUSB端子、電源コンセントなどの充実した設備によって、作業効率を大幅に向上できる。新ショールームでは、カスタムオーダーサービスに対応し、通常のラインアップに加えて、これまで展開していなかった側面パネル12色、内部の不燃パネル41色を選ぶことが可能となっている。

「FOCUS」は、国産ヒノキをふんだんに使用したワークブース。無垢を使用すると割れや反りが発生しやすくなるが、CLT(直行集成板)を使用することと、大川の職人の知恵や工夫によって様々な問題を乗り越えて商品化を実現した。展開機種は1人用と2人用の2種類で、木質化が進んでいる空間に適応したブースとなっている。「FOCUS」に使用されているCLTは大径木を有効活用した材で、通常の材よりも強度があり、動きにくいため、現場で組み立てを行う際にも組立不良などが起こりにくいとのこと。また、CLT材を含め、一般的な家具に使う数倍の木材を使用することで、山のサイクル活性化に寄与し、結果として山の環境保全の一助になるとしている。

「Ergohuman」は、日本での販売開始から今年で20周年を迎えたオフィスチェアブランド。デスクワーク時に負担のかかりやすい腰へのサポートに重点を置き、人間工学を基にして開発・設計された多機能チェアとなっている。最大の特徴である“独立式ランバーサポート”は、ユーザーの体格・姿勢に応じて自動でポジションが調節され、着座時は常に腰をサポートし快適な座りを維持できるように開発されている。新ショールームでは、法人向けサービスとして新たにカスタムオーダーサービスを開始。通常のラインアップに加えて、日本で一般未発売の張地とカラーラインアップ、キャスターの種類や座面仕様、ジャケットハンガーの有無を選ぶことができる。特別なオフィスチェアを1脚から注文でき、組み合わせパターンは通常のラインアップに加えて752パターンとなる。
[「関家具コントラクト東京京橋ショールーム」概要]
住所:東京都中央区京橋2丁目5-18 京橋創生館4F
電話番号:03-6420-3548
営業時間:10:00~18:00
ショールーム面積:約80坪
オープン日:3月3日(月)
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